最近、熱中症やら何やらで体調がいまひとつの理由が判った。ここ23年、毎年夏は海外カジノを訪れていたのに、今年は珍しく日本を離れなかったためである。つまり“禁断症状”(w)。
そこで都知事選以来、賭博エントリーがご無沙汰していることもあり、久しぶりにカジノネタを。
(マカオのサンズ・カジノ)
これらサンズ社のカジノを称して、誰が言い出したか知らないが別名「三途」とも。そう、あの「三途の川」とサンズをかけている。言い得て妙とはこのことで、おそらくはここで“討ち死”する賭客が多いのだろう。
去る4/30エントリー『賭人参戦!シンガポールでブラックジャック大会』で記したように、GW中はシンガポール、マカオ、香港へといつものパターン。シンガポールの夜はマリーナ・ベイ・サンズ・カジノに入り浸っていた。
最初にプレイしたのは「ブラックジャック」。マリーナ・ベイ・サンズのBJ卓の最低掛け金は、①25シンガポールドル(約2,000円)、②50シンガポールドル(約4,000円)、100シンガポールドル(約8,000円)の3種類で、マカオに比べると割安感がある。先ずは25ドルの卓に座った。
卓を囲んでいたのは私、華人系の男、中年白人男性の3人。皆、「21」や「20」が出ないものの、ディーラーがアップカード「5」や「6」からバーストを繰り返すという、悪くない流れになっていた。
ところが途中からインド系らしいオヤジが参加してきた辺りで、札順がおかしくなってきた。手前が「A」と「6」、ディーラーのアップカードが「6」なのに、ステイせずカードを引いたりするのである。挙句の果て、彼は「19」からもう一枚引くという絶句ものの行為を仕出かした。
どうもインド系オヤジはBJのルールをよく分かっていなかったらしい。おかげでディーラーに札順のツキが回ってしまい、全員が負け出した。更にこんな時に限って「A」のペアが私に回って来、セオリー通りにスプリットしたら来たのは「2」と「3」とかで損失拡大。
ついに私の手持ちチップは半減してしまった。そして5巡目を終えてオヤジ以外の全員が、たまりかねて席を立った。
時間はまだ21時。今日は運が悪かったと諦めて帰るか、それとも負けを取り返すべく一勝負するか?
博奕は引き際が難しいのは、経験的に知っている。
博奕打ちの隠語に、「ジキリ」「半ジキリ」という言葉がある。ジキリはプラス・マイナス=ゼロで勝負を一旦止めること、半ジキリは元金の半分の損失を出した状態で勝負を止めることを指す。
素人は「せっかくカジノに来たのに、プラマイゼロで帰れるか!」とか、「まだ半分残っている。損を取り返さなきゃ!」と考えて、ズルズルと嵌まってしまいがちである。しかしプロはこう考える。「今日はツキが無かった。出直すか」「残り半分は明日のタネ銭、今日は引き揚げよう」・・・と。
そんなことを考えながら暫く場内を徘徊していたが、30分後には「シンガポール・スタッド・ポーカー」の或る卓に吸い込まれるように座っていた。
こうなりゃイケイケだ!と思ったのもつかの間、先程の「ジキリ」「半ジキリ」という言葉が頭をよぎった。6巡目、取り敢えずミニマムのチップを張り付けて様子見。来た手はブタだったが敢えてベットしたら、ディーラーの手もブタだったので助かった。
そう、ここは名負うての「三途の川」ことマリーナ・ベイ・サンズである。6巡目のプレイ中に、「そろそろ引き際だ」という内なる声が聞こえてきた(ような気がした)。そして7巡目前に席を立った。
私の博奕はいつも大抵こんなパターンである。だから元金の10倍以上の大儲けをしたことが無い。「三途の川」と言うが、実はその川を渡った先には別の次元の世界が在るのかも知れないのに。
我、今日も三途の川を渡らず。
しかし23年のカジノ往来で、まだ破産もせず生きてます・・・。
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