先週１月２５日、あれほど横浜へのＩＲ（カジノを含む統合型リゾート施設）誘致・建設誘致に熱心だった林文子市長が、一転して発言をトーンダウンした。
日本経済新聞1月26日7:00配信記事↓
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カジノ誘致に一転して慎重姿勢 横浜市長「具体的動き難しい」
カジノを中心とした統合型リゾート（ＩＲ）の誘致について、横浜市の林文子市長は25日の記者会見で「（誘致に向けて）具体的な動きをやっていくのはかなり難しい」と述べ、従来の前向きな発言をトーンダウンさせた。ギャンブル依存症に対する懸念の高まりを受けたもので「依存症の課題を検討する必要がある」との認識を示した。
林市長は「依存症対策が非常に重要。市としてまずここを検討したい」とし、ギャンブルに対する世論などの動向へ配慮する姿勢を強調した。市長はこれまで「市の将来の経済成長に有効な手段で、導入に非常に前向き」との見解を示してきたが、25日の会見では「（誘致は）選択肢の一つとしてはある」と述べるにとどめた。
統合型リゾートをめぐっては、昨年末に推進法が成立。具体的なカジノ運営の制度を定める実施法案が１年以内に国会に提出されることになっている。林市長は同日の会見で法整備についても「推進法から実施法にいくまでの政府の動向が見えない」と懸念を表明。「（誘致に）積極的に踏み込むことが考えられない状況だ」と慎重な考え方を示した。（以上引用）
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ところが昨２月1日の日経新聞報道では、横浜市は2017年度予算案に於いて、ＩＲ誘致候補地である山下埠頭の再開発に１３４億円を計上するなどの投資強化を発表。ＩＲ誘致・建設に熱心な姿勢を崩していないのである。
日本経済新聞2月1日7:00配信記事↓
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横浜市17年度予算案、山下ふ頭再開発や市庁舎移転に重点配分
横浜市が31日発表した2017年度予算案は一般会計の総額は１兆6459億円と16年度から8.7％増えた。林文子市長２期目の最終年度にあたり、山下ふ頭再開発や市庁舎移転、市営地下鉄延伸など、将来の基盤づくりに向けた投資を強化する。保育所の新設などで受け入れ枠を約2500人増やし、懸案の待機児童対策にも継続して取り組む姿勢を強調した。
林市長は同日の記者会見で、予算案について「財政規律の維持と政策のさらなる推進が両輪だ」と強調し「確実に約束を果たす内容」と話した。
都心臨海部を軸にした経済成長に向けては、山下ふ頭の再開発事業に134億円を計上。倉庫の移転補償や土地取得などを進める。山下ふ頭はカジノを中心とした統合型リゾート施設（ＩＲ）を誘致する場合の有力な候補地となっており、予算案ではギャンブル依存症対策などの基礎研究にも1000万円の調査費を積んだ。（以下略、太字は筆者による）
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林市長が日和った原因は、８月に予定されている横浜市長選のためであろう。
先月中旬に元逗子市長で元民主党衆院議員の長島一由氏（49）が市長選に無所属で出馬する旨を表明し、争点のひとつに「カジノ誘致反対」を打ち出している。ところが現市長と既存の推進派の多くは、市民に対してＩＲ誘致の利得を力説せず、一転“慎重論”を選挙期間中に唱えて凌ごうとしている。
これを横浜市長の二枚舌という。
目先の選挙期間は適当に韜晦戦術で凌ぎ、ほとぼりが冷めたら再開しようという、そんな自信の無さでどうするか。こんな人たちの姿勢は、ＩＲの誘致・運営に求められる公正性・公明性に反しているのである。
ちなみに出馬表明した旧民主党の長島一由氏は2010年7月1日、東京地裁の判決により、酒席での女性へのセクハラが事実であると認定された人物。氏は元フジテレビ記者で鎌倉市議会議員に当選したが、たった一年半で 逗子市 長選に立候補した。 鎌倉市 議時代はずいぶん暴言を吐いて、議長から猛省を促されたという話を聞いたことがある。
逗子市長時代は政治献金を受け取らない、つまりカネにきれいだということを売りにしていたが、市長選に絡んでそれとは全く逆の話（直ぐに鎌倉市議会議員を辞職せずゴネまくり、ボーナスが出るまで粘った）も聞いている。
斯かる「民主党らしい」長島氏を恐れることは無いと思うのだが・・・
横浜のＩＲ推進派はいったい何で弱腰なのであろうか？
結論。何故こんな嫌われるような事を書いているかと云えば、要するに
「覚悟を決めろ」ということなのである。
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