賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

これが本当の「ほうれんそう」だ!

 
「ほうれんそう」、これは一般的には「報告・連絡・相談」の頭文字をとって名付けられたビジネス用語のひとつである。社会人なら誰しも一度は聞いたことのある言葉ではないだろうか。
 
新人向けに10分程度のスピーチを云々と頼まれたので、ありきたりだが「報連相」でも話すかと思って原稿を作り、ついでに「報連相」の最近のトレンドはどんなものかとネットで調べていたら、こんな画像が出てきた。
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イメージ 1
 
なるほど、放置、連休、早退で「放連早」!か。
一種のウケ狙いだが、結構いい線を行っている。
 
そこで吉幾三の『これが本当のゴルフだ!』に倣って、筆者のサラリーマン生活30数年で出会った上司、先輩、取引先の生態の視点から見た、「ほうれんそう」の実際を書いてみた。
 
『 これが本当の「ほうれんそう」だ!』
 
●ほう=「放置」
厄介そうな仕事、責任を問われる可能性のある仕事は、逃げ道を作って「放置」が正解。それを実践していた上の人たちを沢山見てきた。巧妙な人は若い部下に、「これは実力をつけるチャンスだ!」と激励して委任してしまう。
 
そして意外なことに「放置」の結果、厄介な案件が自然消滅というケースが結構あったりするから、世の中わからないものである。
 
●れん=「恋愛」
まだ20代の若手社員だった頃、隣の課の40代半ばの課長さん(妻子あり)が入社2年目の部下(スレンダー美女)と出来てしまい、ある日突然逐電してしまった。
不倫の後始末がどうなったかは知らないが、当時はとんでもない人だと思った。しかし自分がその御仁の年齢を超えた今では、「人生やったもん勝ちか…」の感慨しきり。
 
 それからもっと凄いのがいた。取引先の某大手ゼネコン現場所長、当時50代前半。出入りの建材商社の若手営業ウーマンに契約をちらつかせて、とうとう陥としてしまった。なんだこのオッサンは…と苦々しく見ていたのだが、驚いたのは女の豹変。いつのまにか所長の情婦らしく振舞い出したのだから、男女の仲は不思議なものである。
 
●そう=「躁状態
 長いサラリーマン稼業で鬱(うつ)病を患う人は珍しくない。先輩にも何人かいたし、前の部署では部下が鬱病で一年休職。そんな人たちを身近に見ていると、いっそのこと躁状態でいつも元気な人の方がマシか?などと思ってしまいがちだが、それは大きな落とし穴である。
 
 躁状態の課長さんが他部署に実際いたが、その特徴は、声がデカい、自信過剰、すぐ当り散らす、慎重論を唱える部下を罵倒、とにかくエキセントリックなのである。上司の部長も腫れ物に触れるような感じで接していて、もはや処置なしといった風情だった。
 
 しかし今にして思えば、管理職が鬱で引き籠るよりも多少エキセントリックな躁状態の方が、サラリーマン人生を乗り切るには良いのかも知れない。当然部下には忌み嫌われるが、一次人事権は自分の手にあるから気に入らない奴は飛ばせばいい(但し露骨にではなく、“部下に経験を積ませたい”等のもっともらしい理屈をつけて)。
 
 どうせ人間、最後は自分ひとりである。万事生真面目に考えて鬱になるよりも、適度に発散している方が得ではないだろうか…などと思うのだが、そういえば前記の課長さんはどうなったかと云うと、定年まで会社本体に残れず、55歳で関連会社に転籍。どうも最後に詰め腹を切らされたようである。やはり人生、そういつも上手くいくものではないらしい。
 
さて、以上雑感を述べたが、流石にこれを新入社員に話すわけにはいかんなぁ…
 
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