賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

今月の詞「平和なんてこの世にあるものか」

 
当ブログでも度々取り上げている故・阿佐田哲也氏の小説『麻雀放浪記』。敗戦直後の世相を背景に、麻雀などの賭博で生きてゆく人々の姿を描いた名作である。
 
その物語中の主要人物のひとり、生粋の博奕打ちである「ドサ健(ドサけん)」のセリフに、こんなものがある。
 
「平和なんて、この世にあるものか」
 
戦争が終わって世の中の目標は「平和国家の建設」と喧伝され、皆がそれを信じて生きていた。しかし、
“世の中は食うものと食われるものの二種類がいるだけ”
が信条のドサ健は、「平和」というものを信じていなかったのである。
 
この伝でゆけば、平昌冬季五輪に北朝鮮が参加を表明して以来、韓国では政府以下が「平和五輪」のお題目を信じ込んで、とうとう南北が五輪合同入場・チーム結成で合意・・・という処まで突っ走っている。
 
しかし北朝鮮の意図は核戦力整備の時間稼ぎと、南朝鮮への“平和”攻勢にあることは明らか。
 
恒久平和なるものを頭から信じ込んでいる者と、「平和なんて、この世にあるものか」という思想を根底に「平和」も自己の戦略実現の一手段としている者とが対峙すれば、どちらが食われるかは明白である。
 
前記“世の中は食うものと食われるものの二種類がいるだけ”という思想が北朝鮮の本質であるから、南朝鮮は平昌五輪後も対話路線に拘泥し、やがて北に呑み込まれてゆくだろう。
 
斯くして反日国家が一つ、地球上から消える。それ自体は喜ばしいのだが、北も中共の直接的な影響下に置かれ、我が国は戦後最大の存亡の危機を迎えることになる。
 
これからが正念場である。
 

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