去る1日、警視庁が時速235キロでオービスに映っていた車を特定し、所有者を逮捕した。
本件に関する各報道によれば、時速235キロでの逮捕が過去最高速であるとか、或いは時速230キロを超えるスピード違反の取り締まり自体が全国初とかいう話なのだが…。
読売新聞3月1日配信記事↓
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ナンバー外し時速235キロ、最悪スピード違反
時速235キロで車を運転したとして、警視庁は1日、東京都世田谷区世田谷、会社員の男(41)を道路交通法違反(速度超過)容疑で逮捕した。
同庁によると、国内で過去最悪のスピード違反だという。
発表によると、男は2016年1月29日午前4時15分頃、東京都国立市の中央道上り線で、法定速度を135キロ上回る時速235キロで乗用車を運転した疑い。速度違反自動監視装置(オービス)が検知した。(以下略)
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たしか15,6年前に某チューナーから聞いた話では、首都高湾岸線・横浜ベイブリッジ~東扇島上り線を時速300キロ出していたGT-Rが神奈川県警の覆面パトに追いつかれて逮捕…という一件があった筈なのだが?
また7日の日経電子版は、このオービスの性能にまつわる“都市伝説”を取り上げていたが、「時速200キロ超なら写らない」などという話は初めて聞いた。
日本経済新聞 電子版3月7日配信記事↓
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オービス「時速200キロ超なら写らない」は都市伝説
時速200キロ以上なら速度違反取り締まり装置(オービス)で撮影できない――。一部カーマニアに広がる噂は“都市伝説”にすぎなかった。警視庁が1日、中央高速で時速235キロを出した男(41)を摘発した。決め手となったオービスの画像には、新幹線並みのスピードで暴走する車のハンドルを握る男の表情まで鮮明に写っていた。(以下略)
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はっきり言うが、昔あったフィルム式のオービスの場合、時々フィルム切れで光っても呼び出されなかった…という事もあったそうだが、現在配備されているオービスは時速200キロ超程度など問題にならない性能である(※)。
※オービス製造某社の人から直接聞いた話。感知上限時速も聞いたが、残念ながら公開できません。
だいたい時速235キロ逮捕が「過去最悪」というのも、腑に落ちない。それ以上で走っている車が結構いるというのに。
(22年乗っている筆者の車・フェアレディZ(Z32)とインパネ)
もう時効だと思うからバラすが、20年前に自分のZ32ツインターボを某有名レーサーの経営するチューンショップでいじってもらった。足回りは勿論、馬力もノーマル280馬力を380馬力へ。
また伊勢道では、名古屋ナンバーのケーニッヒSL600がどう見ても280キロ以上で走っていた。途中まで追尾したが排気量の差は如何ともし難く、とうとう追いつけなかった。
40代後半から動体視力の低下で流石に200キロ以上は出せなくなってしまったが、今でも速い車は掃いて捨てるほど存在している。なにしろ570馬力のGT-R2017モデルとか、581馬力のNSXとかが公道を走っているご時世である。昔よりもスピードは出しやすくなっている筈だ。
時速235キロ逮捕が「過去最悪」なんて言っているのは、つまりみんなオービスや覆面の追尾取締りを上手にかわしている反証であろう。しかもオービスは設置場所が判っているのだから、本件のように捕まる奴は大間抜けとしか言いようがないのである。
※だからといって本エントリーはスピード違反を擁護している訳ではありません。高速道路でのスピード違反は、超過速度50km以上の場合、違反点数は12点、そして6ヵ月以下の懲役、又は10万円以下の罰金刑となります。
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