賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

「台湾」から「チャイニーズタイペイ」に

 
台湾地方選は与党・民進党が勢力激減。首長選挙では国民党が現有6県市から4年前と同じ15県市を回復した。民進党は6県市に。
 
6大直轄市(新北、台北、桃園、台中、台南、高雄)では、
新北市国民国民
台中市民進国民
高雄市民進国民
 
そして台北市は現職の柯文哲氏(無所属)が僅差で国民党の丁守中氏に競り勝った。民進党の姚文智氏は得票率17.29%と全く及ばなかった。
 
また市議会議員選では、従来民進党が多数派だった新北、高雄、宜蘭の3市で国民党の議席民進党を上回った。
 
今回選挙における民進党の劣勢はある程度予想された事なので、さほど驚かない。しかし前エントリーで述べたように、民進党と台湾独立派の“聖域”であった高雄市で首長、議員共に国民党が勝つという出来事は、今後の「台湾」の命運ここに尽きたという象徴となるだろう。
 
今の国民党の背後にいるのは、選挙制度も無い中国共産党が統治する独裁国家中共」。そして台湾の民衆の過半は自由で平等な民主的選挙によって、独裁全体主義に近づきたいと願っているようだから、これはもうどうしようもない。
 
一般的な台湾人とすれば米中対立の中で、取引のある中共アメリカとのバランスを上手くとっているつもりだろうが、米中対立の本質は世界覇権に関わるものであるという所が見えていないのが今回の選挙結果につながっている。
 
これで「台湾」は「チャイニーズタイペイ」へと後退する。そして「中華正統」を建国以来欲して来た「中華人民共和国」は、台湾国民党から「中華民国」正統を正式に譲られる形になるだろう。
 
その時点で香港の「一国二制度」は用済みとなり、既存民主派、香港本土派、自決派は武力鎮圧される。
 
ただしマカオは現行制度では民主派が多数派になることは有り得ず、また更なる外資呼び込みのために「一国二制度」を継続することになるだろう。
 
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