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香港立法会補選も親中派が勝利

 
台湾地方選での国民党=親中派勝利に引き続き、香港でも立法会議会・九龍西地区の補選で親中派が勝利した。
 
蘋果日報1126日配信記事↓
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【九西補選】陳凱欣空降勝出得票多於李卓人馮檢基總和

立法會九龍西補選投票,於昨晚1030分正式結束,
(中略)
03:06】最終點票結果:伍廸希1,650、曾麗文1,307、李卓人93,047、馮檢基12,509、陳凱欣106,457(當選)。得留意的是,陳凱欣的得票,不僅多於李卓人逾1.3萬票,更多於李卓人和馮檢基的得票總和。(以下略)
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建制派(親香港政府派=親中派)が結束して担ぎ出したのが、今回当選した陳凱欣女史。前は香港政府内で仕事(前食物及衞生局局長前政治助理)をしていた人である。
 
それに対して非建制派(泛民主派、本土派、自決派など)は候補を一本化できず、民主派政党「工黨」の李卓人氏と、同じく民主派「香港民主民生協進會(民協)」出身の馮検基氏とに割れてしまった。
 
更に悪いのは李卓人氏と馮検基氏の得票を足しても、陳凱欣市の得票に僅差で届かなかった事である。建制派は団体票を動員できるので元々有利な上、投票率44.4%と低調だったので、明らかに建制派に有利に働いたと言える。
 
投票率の低さの背景には、市民の「無関心」ムードがある。しかし、その風潮に輪をかけたのは、候補を一本化出来なかった民主派のごたごたに対する冷ややかな空気ではなかったろうか?
 
筆者は建制派、非建制派の双方の人々と面識があるので、個々の補選に関しては事前にエントリーを書くのを控えてきたが、今回に関しては非建制派の不手際に言及せざるを得ないのである。
 
今回の補選の結果、香港立法會の一般選挙枠の色分けは以下の通り。
 
建制派 :17→18
非建制派:21→16(昨年までに5名が議員資格を剥奪された)、
16→16
 
非建制派はあと1議席ないと、建制派と香港政府が提起する法案の可決阻止が出来ない。
 
次は新界西地区の1議席の補選、非建制派は何としても勝たねばならない。
 
ちなみに香港の政治シーンについて、多くの日本の方は、
●「民主派」対「親中派
という図式で捉えている方が多いが、正確には
●「建制派」対「非建制派」
である。
 
そして「建制派」もその親中の度合いによって温度差があり、「非建制派」も既存民主派から香港本土派、自決派、独立派と幅が広い。
 
これについては別エントリーで述べる予定である。
 
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