賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

平成異聞②「仮想通貨」バブルの終焉

 
仮想通貨の凋落ぶりが酷すぎるレベルになっている。
 
確か今年の夏までは、年始以来仮想通貨の価格が下落し続けているにも関わらず、
「仮想通貨がドル覇権を揺るがす」
「仮想通貨が法定通貨にとって代わる」
などといった調子のいい説を唱える人が沢山いた。
 
また、仮想通貨を日常生活の一環として普通に使う事がカッコいい的な連中が、
「仮想通貨は将来基軸通貨になるから、今が買い時」
などと散々TVに露出していたのも記憶に新しい。
 
ところが現在、そんな人たちは何処かに消えてしまった。
 
この状況はまるで、日経平均株価が最高値38,91587銭を付けた平成元年(1989年)1229日の東証大納会までと、翌年以降の激烈な株価下落時の世情にそっくりではないだろうか。
 
確か平成元年は大方の識者が、
「地価はまだまだ上がり続ける」
「株価はこれからが本格上昇」
終いには、
「やがて買える株が無くなるから、今買わなきゃ損する!」
などと云った無茶苦茶な論説を垂れ流していた。
 
筆者の記憶では、あの頃はどういう訳か合コン相手が証券会社の女の子たちばかりで、飲み会なのか株・投信の勧誘会なのか訳わからない合コンが多かった。
 
今思えば、当時グループの住友不動産が景気のいい地上げをしまくっており、筆者の勤め先も住友グループ中核『白水会』の建設系製造業なので、まさにバブル景気の本尊的存在と見られていたらしい。
 
しかし当時は投資に振り向けるだけのまとまった金が無く、また上昇し続ける地価と株価に対して当初から胡散臭く感じていたこともあり、とうとう手を出さなかった。
 
その記憶があるため「仮想通貨」に対しても最初から「仮装通貨」だと冷めた目で見ていたが、やはり正解だったようだ。古(いにしえ)の相場格言に曰く、
 
「高安の理は空理にて目に見えず 影も形もなきものが体」
※『三猿金泉録』宝暦5年(1755年)より
 
(ご参考)
 

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