賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

香港民主派のスローガン比較と逮捕対象

 

先週の記事だが日経ビジネス7月22日の、

 

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香港政府の行動原理から読み解く民主派立候補の行方

(https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00030/072000116/ )

香港立法会選挙の立候補届け出が7月18日に始まった。民主派の立候補はどこまで認められるのかに、世界の注目が集まっている。香港国家安全維持法が施行されてから3週間。その間の香港政府の行動を分析し、その行動原理を解き明かすことが、そのヒントになるかもしれない。(以下略)

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これは例の香港「国家安全法」施行後の中共当局と香港政府、親中派の3者が必ずしも一枚岩ではないことがよく分かる記事である。

 

特に民主派市民が掲げるスローガンと逮捕事例を基にした、香港政府の逮捕基準についての考察が非常に参考になった。例えば、

 

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(引用)香港経済日報などは国安法の取り扱いについて警察の内部ガイドラインについて7月1日に報じている。ガイドラインによれば国家安全を害すると例示されている表現は以下のようなものとされている。

 

  • 「香港独立」、「香港国」、「香港人建国」のような香港の独立を意図したもの
  • チベットの独立を主張した「雪山獅子旗」や上海や南モンゴル独立など9カ所の地域の中国からの独立を主張した「九独」のような香港以外の地域について独立を意図したもの
  • 「光復香港 時代革命」(香港を取り戻せ 革命の時だ)

 

 上記のスローガンは「光復香港 時代革命」を除き、国家分裂を比較的はっきりと主張しているという特徴がある。「光復香港 時代革命」はその字義そのものからは必ずしも香港独立を意図したものとは言えないように思えるが、7月2日に香港政府は香港独立や国家政権の転覆を企図する意味を有するとして違法であることを明確にしている。(引用終わり)

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つまり下記の画像(筆者が昨年までに現地撮影したもの)はすべて駄目ということになる。

 

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香港島・コーズウェイベイにて)

 

ところが、中共が苛烈な取締りを続けている気功集団『法輪功』が掲げているスローガン「天滅中共は今のところ香港当局の逮捕対象にはなっていない。

 

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香港島の「そごう」デパート前にて)

 

また台湾(中華民国)の国旗「青天白日旗」についてもガイドラインに無く逮捕事例がない。中共が「二つの中国」を認めていないにも関わらず、である。

 

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香港島の六四集会で翻る青天白日旗)

 

言論の自由がはじめから無い中共以上に香港政府&警察がノリノリで取締りを進めているのが香港の現状。

 

しかも通りがかりの市民や外国人まで無差別に拘束されている現状では、たとえ中共コロナ騒ぎが下火になり渡航OKとなったとしても当分は往訪が難しいのではないだろうか。

 

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