賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

香港無念、六四天安門事件33周年

 

1989年6月4日の六四天安門事件から33年になる。ここ数年で天安門事件に関する対中抗議活動を巡る情勢は激変し、悪化の一途を辿っている。

 

抗議活動の一大拠点であった香港は中共に制圧され、「港人治港香港人による香港統治)」も「一國兩制一国二制度)」も事実上崩壊した。「自由」と「民主」という価値観自体が否定され、六四天安門事件そのものを「無かった」ことにしようとする中共の監視下では抗議活動そのものが極めて困難となった。

 

市内にあった「六四紀念館(天安門事件記念館)」は香港政府=中共の圧力により閉館させられ、その運営組織で長年香港に於ける抗議活動を牽引していた民主派団体「香港市民支援愛國民主運動聯合會」(略称「支聯會」)も昨年9月、解散に追い込まれた。

 

支聯會により例年6月4日夜に香港島・ビクトリア公園内のサッカー場で開催されていた「六四集會」六四天安門事件追悼集会)も、猖獗を極める武漢肺炎感染防止という名目に加えて香港「国家安全維持法(国安法)」違反に当たるとして禁止されている。

 

更に昨年12月には、香港大学(略称「港大」)の学生自治会のある建物の中庭(黃克競樓平台)に置かれていた六四天安門事件モニュメント「國殤之柱」(英語表記:Pillar 0f Shame)が港大当局の圧力によって撤去された。

 

ご参考:2014年9月26日エントリー

香港大学内の天安門事件像「國殤之柱」>

(https://tafu1008.hatenablog.com/entry/13330042 )

 

活動をサポートしていた民主派寄りのマスメディア最大手『蘋果日報(アップル・デイリー)』も昨年廃刊に追い込まれた。発行本体の『壹傳媒( Next Digital )』グループ創業者である黎智英(ジミー・ライ、Jimmy Lai)氏及び複数の企業グループ幹部らは逮捕・拘禁の上に資産凍結という憂き目に遭っている。

 

筆者と面識のある民主派議員や政治関係者は全て辞職に追い込まれた。或る元議員はイギリスに亡命、殆どの関係者は出国もままならず、またネット・SNS上でも当局の監視で沈黙を強いられている。

 

香港の汎民主派がスローガンとしてきた、

「平反六四」 ⇒ 天安門事件の被害者の名誉回復と再評価を

「結束一黨專政」⇒ 中国の一党独裁体制を終わらせよう!

「建設民主中國」⇒ 文字通り、中国の民主化

 

そして香港本土派の人々が唱えてきた、

「命運自主」⇒ 香港の命運は自分たちで決めよう

 

これらの文言を口にするだけで「国家分裂罪」に問われ逮捕されるのが、現在の香港。なにしろ中共の「ゼロ・コロナ」政策で(ビジネス目的以外では)自由に行けない=実質的な鎖国状態なので、こちらとしてはどうしようもない。

 

しかし中共がどんなに歴史改竄を徹底させようとも、1989年6月4日の天安門事件は全世界が知っている歴史的な惨劇である。

 

大紀元香港6月3日配信記事↓

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六四33|燭光不會滅 歷史真相不會忘

(https://hk.epochtimes.com/news/2022-06-03/64764870 )

六四33周年將至,《港區國安法》實施以來,世界矚目的香港維園大型六四燭光紀念活動將第三年被禁止。香港康文署以疫情關係,暫停了維多利亞公園非指定用途活動訂場,而六四當天維園6個足球場也早已被「技術性爆滿」。資深媒體人何良懋和著名評論員董達成有感而發。(以下略)

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世界を舐めきった中共はいずれ、その報いを受けるだろう。

 

共和政ローマの政治家であった大カトーの伝で言えば、こうなる。

 

ともあれ、中共は滅ぶべきである

 (PRC delanda est)

 

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