賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

人型ロボットの使い道とカジノ

 

ソフトバンクショップ店頭や小売店の入り口などで見かける人型感情認識ロボット「ペッパーくん」。販売が低迷しているらしく、昨年夏に生産が一時停止となっている。

 

売店の接客用として自ら動き回って何かをする訳でも無く、単に物珍しさで購入した企業も多かったのではないだろうか。そもそもペッパーくんの使い道自体、開発したソフトバンクも明確なものは出しておらず、各々のユーザーに任されていた節もある。

 

そのせいか昨15日より東京ビッグサイトで開催されている【国際ホテル・レストランショー】内の<サービス産業向け次世代技術EXPO 2022>に於いても、ペッパーくんを接客案内用に使っている出展者はいなかったが、敢えて挙げればシャープ(株)さんが出展していた「RoBoHoN(ロボホン)」がペッパーくんに類似したものだった。

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(15日、筆者撮影。以下同じ)

 

これは「モバイル型ロボット」で、歩行機能があるWi-Fi対応の通話・通信媒体である。使用例としては小売店や宿泊施設などの各種接客、公共施設での案内業務、医療機関での補助スタッフ業務、幼児・児童教育向け用途、老人介護施設でのコミュニケーション用途など、ペッパーくんよりも使途が確立されている印象を受けた。

 

もっとも、“弱点”もある。全長約20cm、重さ約400Kgという小さいものなので、商業施設では何件か盗難に遭っている事例もある由。Yahoo!ショッピングでは概ね10万円台で売りに出されているので、窃盗犯にとってはいい小遣い稼ぎなのだろう。

 

前記の<サービス産業向け次世代技術EXPO 2022>ではロボットの普及促進を支援しているNPO団体【ロボットビジネス支援機構(RobiZy)】さんも出展しており、当ブログでもたびたび取り上げている機械部品メーカー・THK(株)さんの受付ロボット「しおりん」が展示されている。

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(昨年の展示会にて)

 

この制作元は(株)リードジェンさん。別バージョンにはこんなものもある。

  ↓

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(3年前のTHK社株主総会にて)

 

筆者としては、将来的にはカジノ向け用途の実用化が望ましいと考えている。それも単なる接客案内用ではなく、ポーカー、バカラブラックジャック等のカードゲームや、大小、クラップスといったサイコロ使用のテーブルゲームに於いて、ディーラー及びゲーム監督者として。

 

現在はスクリーンにディーラーが映し出されるというアナログ的なゲームマシンが主流のようだが、

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(マカオでのG2E Asiaに於ける某社の展示)

 

AI搭載の人型ロボットを配置することでハウス(胴元)、プレーヤー(客)共に満足度が上がる筈である。

 

当然、雇用の削減につながるので反対勢力が顕在化するだろうが、AIの発展に加え世界的なコロナ禍や各業種・業務でのIT化はもはや待ったなし。カジノを含むゲーミングビジネス業界こそが、人型ロボットの新たな使い道を切り開くべきではないだろうか。

 

【国際ホテル・レストランショー】

<サービス産業向け次世代技術EXPO 2022>

開催場所:東京ビッグサイト 東展示棟

開催期間:2月18日(金)10:00~17;00 ※最終日は16:30まで

 

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