賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

株価下落中の住友鉱株主総会

 

当ブログで度々触れている住友金属鉱山東証PRM、5713)。ニッケルや銅などの非鉄金属相場が下落に転じていることもあり同社株価も下降の一途を辿っている。

 

そんな中、昨24日の同社株主総会に出席した。会場は昨年同様、汐留の高級ホテル「コンラッド東京」である。会場に入る前に新型コロナに関する「同意書」に署名を求められ体温チェック、株主席は2m程度の間隔を置いた配置だった。

 

出席株主数は約50人。昨年と一昨年はたったの11人だったので少しは増えたかなという印象だったが、コロナ禍以前の総会ではクオカード等のおまけが出ていたこともあって来場株主が多かったので、お土産が無ければこんなものなのだろう。

 

議案採決の前の事業報告は招集通知の中身をそのままパワーポイントで説明していた。一昨年は何も無く議長が淡々と報告という酷いものだったから、随分マシではある。

 

質問した株主は4人(但し2回質問に立った株主がいた)でいずれも手短な質問。以前は長々と喋る人が多かっただけに、かなり改善されていた。それもあって総会時間は約1時間で終了。

 

気に留まった質疑応答は、

南鳥島レアアース等の海底資源への取り組み

→ 深度2,000m以下なので困難ではあるが、国家レベルの課題であり(国に)協力してゆく。

非鉄金属資源の事業に伴う地政学的リスク

→ リスクを最小限に抑えたい。

◎環太平洋地域での資源開発について

→ カナダ、米国、南米の鉱山に注力し、優先して取り組んでいる。

 

第1号議案「剰余金の処分の件」で決まった期末配当は188円。これで年間配当金は301円と昨年比+180円の増額である(昨年期末配当は99円、年間配当金は121円)。但し来期は減益予想なので、年間配当金予想は恐らく175~200円程度か。

 

以前から書いているようにこの会社の配当政策は業績連動型、つまり「利益が減ったので配当減らします、利益が出たので配当増やします」・・・という安易な株主還元政策を続けている。一応配当性向は35%維持だそうなので、過剰な期待は無駄である。

 

また乱高下している同社株価への会社としての取り組みも質疑にあったが、今までの対応と経営陣の応答を聞く限り「あまり関心は無い」という感じだった。既に発表されている同社の中期経営計画及び「世界の非鉄リーダーを目指す」という長期ビジョンを達成すれば株価はそれなりの位置についてくるという思考なのだろう。

 

株価は3月28日に年初来高値の6,625円をつけたあと4月以降急落し、昨24日には年初来安値の4,153円があって終値は4,219円。

 

流石にコロナ禍発生直後の一昨年3月につけた1,800円台は無いだろうが、現時点での指標では割安なので

PER(連) 8.46倍

PBR(連) 0.80倍

来週以降4,000円台を割り込んだら、お値打ちな投資対象となるだろう。

 

※投資は自己責任でお願いします。

 

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