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金&銅の本命株・住友鉱株主総会

去る26日、東京都港区虎ノ門のホテル「The Okura Tokyo」にて、当ブログで度々触れている住友金属鉱山東証PRM、5713)の第99期定時株主総会が開催された。

 

(ホテルロビー、以下筆者撮影)

 

ここ数年の同社株主総会は汐留のホテル「コンラッド東京」で開催されていただけに今回は交通アクセスが良く大変助かった。来年以降もここで開催してほしいものである。

 

 

当日の出席株主数はざっと見て約120人ほど。10:00から30分ほどの事業報告と議案説明は昨年同様だが、昨年は招集通知の中身をそのままパワーポイントで説明していたのに対して今年はポイントを解りやすくまとめ、各地の銅鉱山や金鉱山の画像を上手く配置して理解が進む良いものであった。

 

その後の質疑応答は事前質問6問、会場では10人の株主が質問するというかなり長いものだった。その中で特に気に留まった質疑応答は順不同で、

 

Q:保有している菱刈鉱山などの金鉱山は新しい鉱脈を探査しているのか?

A:菱刈の鉱区内で見つかっている。推定3.5トン。

 

Q:南鳥島レアアースなど太平洋各地での資源開発への取り組みはどういった状況なのか?

A:先週、南鳥島マンガン塊開発についての日本財団東京大学の共同記者会見があったが、国家レベルの取り組みでもあり当社も参画している。

 

Q:住友鉱独自の鉄ガリウム組み合わせ技術に関して中国が最大産地のガリウムは中国政府の戦略物資指定となっている由。(事業の主力である)非鉄金属レアメタルは産地の関係で中国リスクが存在するが、その対策を考えているか?

A:資源が特定地域に偏在している現況だが今のところ影響はない。しかし特定国リスクの可能性はあるため現在、政府と共に対処中である。

 

Q:EV車載電池事業について、欧米ではEVブームが下火になっている状況だが今後も続けるのか?

A:欧米の状況は承知しているが今後も続ける(筆者感想:どうやらEU各国と中国の思惑を見抜いているらしい)

 

Q:第99期の損益状況は急激な悪化なので株主としては今後が心配である。何とかしてほしい。

A:収益構造が低下している恐れがあるので現在対処中である。

 

これらの質疑応答時間は10:30~11:50というかなり長いものだった。もっとも以前の同社総会で見られた要領を得ない質問をする株主や単なる個人的感想を長々と喋る株主はおらず、有意義な質疑応答だったのは評価大である。

 

ここ最近の同社の株価は5000円近辺で膠着状態となっている。当分の間は日経平均株価動向とは関係ない需給状況次第の株価変動となるだろう。しかしながら昨今の円安進行は同社業績にとってプラス要因なので、今後の動向を注視してゆきたい。

 

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