賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

山崎薄皮シリーズ個数減と五常訓

 

山崎製パンが人気商品「薄皮シリーズ」(薄皮つぶあんぱん、クリームパン、チョコパンなど)の1パッケージ当たり個数を5個から4個に削減すると先月発表したが、昨日近所のスーパーで現物を見て改めて落胆した。

 

(某スーパーにて筆者撮影)

 

この「薄皮シリーズ」、山崎社が何故「5」個入り商品としたかについては諸説あるが、巷間広まっているのが孔子孟子儒家の説く五常の徳」を表しているという説である。

 

五常の徳とは「仁、義、礼、智」の四端に「信」を加えた、人として守るべき徳目で、これと「三綱(さんこう、君臣・父子・夫婦の間の道徳)」がセットになって「三綱五常」とも云われている。

 

同説に従うと「薄皮シリーズ」の個数削減は「仁、義、礼、智、信」の中の1つが失われるわけで、山崎社はどれを捨てたのだろうかという疑問が湧く。山崎社は災害時の食糧支援で有名であり、被災者への思いやりが評判となっている企業。

 

だとすると失われたのは消費者への思いやりの心、すなわち「仁」ではなかろうか・・・と思うのだが、「五常の徳」に関してもうひとつ考えたいのが戦国武将・伊達政宗の有名な言葉である。

 

それは「貞山政宗公遺訓」すなわち伊達政宗の「五常訓」で、

 

仁に過れば弱くなる。

義に過れば固くなる。

礼に過れば諂いとなる。

智に過れば嘘をつく。

信に過れば損をする。

 

山崎社としては消費者への思いやり「仁」、不正をしない正しい心「義」、過剰な消費者サービスはしない「礼」、消費者に噓をつかない「智」の四つは捨てたくないだろう。

 

しかし企業として損はしたくない筈だから、5→4の個数削減で失われたのは「信」なのかも知れない。

 

まあ4個路線をこれからも続けるのならば新しい俗説を広めればよかろう。例えば「四神(白虎、朱雀、青龍、玄武)」とか「四天王」を表現している云々とか。

 

ものは考えようではある。

 

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