先週の日経平均4万円台到達と今週の調整局面という全体の動きに全然関係ない、或る意味多くの投資家から無視されている銘柄は結構ある。当ブログで度々触れている住友金属鉱山(東証PRM、5713)もそのひとつ。
昨年夏以来今週まで同社の株価は4,000~4,500円の間で推移しており、特にここ1ヶ月は全体相場から取り残されたパッとしない値動きが続いていた。しかも先月の第3Q決算発表では通期の業績を下方修正し経常利益・当期利益とも大幅減益で株価も4,000~3,900円台、昨13日の終値は4,063円と低空飛行状態だった。
ところが今日14日、突如急騰し午前9時台で4,380円の高値を付け終値は4,335円で前日比+272円(6.69%)。
その理由は昨13日夜のロイター報道にある。
ロイター3月13日配信記事↓
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中国の銅製錬大手、共同減産で合意 原材料不足に対応=関係筋
(https://jp.reuters.com/markets/global-markets/2TYEASAAPBJSRBCCYNJI6TT7VQ-2024-03-13/ )
中国の大手銅精錬会社は13日、原材料不足に対処するため一部の赤字工場で異例の協調減産を実施することで合意した。関係筋が明らかにした。具体的な減産率や量は決まっておらず、各製錬所が独自に判断するという。(以下略)
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これを受けてロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月物が約1年ぶりに上昇し、上海先物取引所の銅先物も約3年ぶりの高値へと続伸。株式では米の資源大手であるフリーポート・マクモラン社が買われ、日本株では住友金属鉱山と三菱マテリアルが買われている。特に三菱マテリアルは年初来高値を更新した。
世界的資源メジャーを目指す住友金属鉱山は高値更新を続けている「金(きん)」関連株の本命でもあるから、株価が4,000円台で放置されて来たこと自体が異常であるとも思える。いったん動き出せば昨年3月に付けた年初来高値5,515円奪回は勿論のこと、一昨年の上場来高値6,625円越えも決して夢ではあるまい。
もっとも株価上昇の要因となるのはあくまでも銅の需給状況とそれに伴う金属取引の市況次第。果たして「銅」なることやら・・・。
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