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港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

「香港民族党」が活動禁止に!

 
前エントリーで述べた中国からの香港独立を主張する政治結社「香港民族黨」が、遂に非合法団体に認定され活動禁止処分となった。
 
蘋果日報925日配信記事↓

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港府滅民族黨 眾志勢危
【本報訊】港府自導自演的消滅香港民族黨戲碼,昨上演最後一幕。特區政府昨突然刊憲,宣佈根據《社團條例》,將倡議港獨的民族黨打成非法社團,禁止該黨運作。對於社會關注下一波打壓會否伸向香港眾志等倡議「民主自決」的組織,保安局局長李家超昨拒正面回應,但表明不論以甚麼名義,只要港府認為其目的是「港獨」,就等同港獨組織。有分析指李的法為日後取締眾志留後着。眾志秘書長黃之鋒直言,隨北京將紅線由港獨推到自決,他們早有心理準備步民族黨後塵,成為港府下一個目標。(以下略)

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香港の「社團條例」は元々、「三合會」に代表される黒社会(やくざ)や秘密結社を取り締まる条例だった。しかし1997年の香港返還後、条例文に「國家安全」という字句が追加され、その性質が変化して行った。その「國家」とは、中華人民共和国のことである。
 
さらに2010年代に入り、香港民主派の中から「香港本土派」「自決派」の勢力が増加し、「香港城邦論」「城邦主権論」「香港民族論」の議論が盛んになるに従い、本土派・自決派の政党や政治結社が当局から目を付けられるようになった。
 
今回非合法団体と認定された「香港民族黨」だけでなく、上記記事中で今後の取り締まり対象にされるのではないかと推測されている「香港眾志」、そして前エントリーで述べた「青年新政」などの政党が標的とされる可能性大である。
 
 
イメージ 1
(「香港眾志」の黃之鋒氏と副秘書長の周庭さん蘋果日報り)
 
また上記各政党とは一線を画するものの、“元祖本土派”として確固たる地位を占めている「熱血公民」ら「熱普城」派も弾圧の対象とされる懼れがある。
 
 
イメージ 2
(「熱血公民」創始者の黄洋達さん(右)と筆者)
 
今回の措置は香港特区政府によるものだが、実際には中国共産党最高指導部の意向が強く働いている。「一国二制度」の下で言論の自由が認められている筈の香港、しかし中国・習近平政権にとって都合の悪い議論は封殺されるという事が本件で明らかとなった。
 
自由の無い香港の前途は、暗い。
 

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