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現場猫も驚愕!東京タワー建設

 

今やすっかり東京スカイツリーに取って代えられたが、「東京の顔」と云えば昔は何を置いても東京タワーだった。その東京タワーが竣工して62年経つ(1958年12月23日竣工)。

 

大東亜戦争後、復興期から高度経済成長期にかけて都内では高層建築物が林立した。その嚆矢となったのが東京タワーで、総合的な電波塔が必要という実用面に加えて、「東京オリンピック」という巨大イベントの一環として首都の景観を整えるというシンボル的な役割を期待されていた。

 

設計は構造設計の第一人者である内藤多仲(2代目通天閣や札幌テレビ塔名古屋テレビ塔の設計者)と日建設計(株)のJV、施工は竹中工務店。以前東京タワー建設に関する資料を当たっていて驚いたのは、その突貫工事ぶりだった。

 

約1万枚の設計図が3ヶ月で仕上がったとか、工期が1957年6月から1958年12月までの1年半とか、驚きの記録ばかり。中でも衝撃だったのは建設中の写真である。

 

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当時、高所作業に於ける命綱(安全帯)着用の指針が存在していたかどうか詳らかではないが(着用義務は昭和47年の労働安全衛生法から)、鳶職人はごく普通に命綱無しで作業をしていたらしい。それ故に転落死亡事故も1件発生(死者1名)している。

 

それにしても、あの「現場猫」もビックリの情景。しかし東京タワーを日本人のド根性を示したシンボルとして見るならば、現場猫も「ヨシ…」と呟くしかないだろう…

 

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