これが事実であったとすれば啞然とする外ない。
自衛隊の高級幹部の部隊指揮官としての在任期間は普通1年~3年未満で各地・各配属先へのローテーションが組まれている。在任1年未満でも大抵は次の赴任先が明確(昇格または横滑り人事または退職)である。
ところが先月、海上自衛隊航空集団隷下の第5航空群司令(海相補)が次の配置未定のまま在任僅か9か月で交代という異例の人事が発表された。この件について週刊文春が記事にしている。
文春オンライン1月21日配信記事↓
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コロナにかかった隊員に「あなた、馬鹿ですか」…海上自衛隊エリート幹部が“異例の解任”
(https://bunshun.jp/articles/-/60184 )
自衛隊で異例の幹部人事が行われたのは、昨年12月23日のことだった。海上自衛隊第5航空群の降旗琢丸(ふりはたたくまる)群司令(肩書き当時=50)が、着任から僅か9カ月で交代となったのだ。(以下略)
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この記事の内容が正しいという前提ではあるが、この前群司令の発言や部隊管理は常軌を逸していると思わざるを得ない。記事から抜粋すると、
「崇高な第5航空隊で搭乗員がコロナ感染するなんてあり得ない。感染者はボーナス査定を外して下さい」
また家庭内感染で複数回コロナにかかった隊員に対して、
「どれほど対策をしても、特に家庭内感染を防ぐことは難しいのが現実です。にもかかわらず、家庭内感染で複数回コロナにかかった隊員に対し、机の前で『あなた、馬鹿ですか』と叱責し続けた。結局、彼は、定年後の再任用上申書を海自本部に提出してもらえなかったそうです」
前群司令の降籏海相補は防大(第38期)卒。年50歳にして将官たる海相補とは、自衛隊の中でも一握りのエリート中のエリートなのだろう。それには敬意を表するにやぶさかではないが、平時のエリートが有事に於いて同様に優秀な指揮官足りうるかどうかは疑問点も多い。それはシナ事変やノモンハン事件、大東亜戦争において証明されていることでもある。
今、我が国は度重なる中共による領海侵犯、そして台湾侵略、更には第三次世界大戦の生起可能性の増大という危機的状況に置かれている。そんな中で国防の最前線たる沖縄・南西諸島を拠点としている海上自衛隊航空集団の指揮官が非常識な醜態を晒すとは。
自衛隊に限らずどんな組織でも同じだが、指揮官の人格・力量が部隊の士気練度を決定すると言っても過言ではない。特に自衛隊は国土国民を護るという特別な組織なのだから、近々の有事に備えた人事配置をすべての面で実行すべきではなかろうか。
かく言う元サラリーマンの筆者は旧財閥系上場企業の中間管理職だったに過ぎず、スーパーエリートとは縁遠い人間ではあった。しかし本件を受けての上記所感が素人の杞憂であることを祈りたいのだが・・・。
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