賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

金現物9千円/g台の投資手法

 

住友金属鉱山の金地金。筆者蔵)

 

俗に「有事の金(GOLD)」と謂われている。有史以来、戦争や大規模な天変地異、世界的な経済危機が発生した際には資産の逃避先として、また非常時の投機先として金が選ばれて来た。

 

その金の現物の小売価格が週明け13日に初めて1グラム当たり9000円台となった。

 

時事通信3月13日配信記事↓

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金現物、初の9000円台 米銀行破綻で買い広がる

(https://sp.m.jiji.com/article/show/2909128 )

国内の金現物の小売価格が13日、初めて1グラム当たり9000円台に乗せた。

(以下略)

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そして15日、地金・貴金属製品の製造販売大手である田中貴金属工業(株)が公表している1g当たりの地金価格は、

 

税込小売価格: 9,100円(前日比+50円)

税込買取価格: 8,980円(前日比+50円)

 

投資効率という点から見ると株式やFXの方が有利なように思えるが、金投資とは元々資産保全の一手段であって、他の投資手法と比較するものではない。故に「資産保全の金」とも呼ばれているのである。敢えて比べるとすれば不動産や債券といった処であろう。従って目先の値動きだけを見た短期トレードには適さない。

 

もっとも誰もがそう考えているのだからここは逆張り的思考で前人未到の金(GOLD)価格高騰に賭けるのも手ではあるが、流石に今から金(先物、実物)取引に参入するには価格が上がり過ぎている。

 

しかし「どうしても金!」という方もおられると思うので、積極的にお薦めは出来ないが敢えて「やってみて損はないか」と思えるのは、所謂『純金積立』金の現物(金貨、小ロット金地金)の購入である。いずれも比較的小額で始められるし、簡単かつローコストと言えよう。

 

『純金積立』は既にメジャーな投資手法になっているのでここでは触れない。そこで金現物の購入であるが、手数料の問題がある。1kgバーや500gバーを購入する場合500㌘以上は手数料(バーチャージ)がかからないとは言うものの、夫々1本あたり約900万円、450万円というまとまった現金が必要になる。

 

そうかといって500g未満の地金を購入する場合には、別途に手数料が必要である。例えば100g、200g、300gのインゴットを購入した場合、地金1個当りの別途手数料は16,500円(田中貴金属工業㈱の公示価格)。少々割高な感がある。

 

そこでお薦めしたいのが金純度99.99%の「地金型金貨」である。地金型金貨はバーチャージがかからず、換金売りも気軽に出来る。

 

購入のし易さではオーストリア造幣局の発行による世界販売量トップクラス金貨「ウィーン金貨ハーモニー」が筆頭に挙げられよう。

 

(「ウィーン金貨ハーモニー」1オンス金貨)

 

以前から度々述べているように筆者は28年前から換金し易いように、「1kgバー」ではなく「ウィーン金貨ハーモニー」1オンス(1oz = 31.1グラム)や100gバー、500gバー、香港にて1両(1TAEL = 37.427g)インゴット、5両(5TAEL = 187.135g)インゴット等々を買い込んでいる。

 

HSBCの5両(5TAEL)インゴット。筆者蔵)

 

そして売却の際はなるべく貴金属大手(田中貴金属や石福金属、徳力本店など)に依頼する方がよい。それ以外の業者に持って行くとレートが悪くなるので損をするからである。

 

ちなみに筆者の予想では金現物の次の買い場(つまり安値価格帯への下落)はおそらく25年後であろう。

 

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