賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

名村造船所、また連続ストップ高

 

昨年8月に連続ストップ高を含む5連騰で400円台から昨年高値760円をつけた東証STD上場の造船準大手、(株)名村造船所(東証:7014)が昨9日、今日10日とまたまた連続ストップ高買い気配のままで終了した。

 

ストップ高値は年初来高値の857円、前日比+150(+21.22%)。先週の株価は500円台後半~(8/4終値)645円だったので怒涛の上げを演じている。

 

同社が8月8日の取引終了後に発表した2024年3月期第1四半期の経常損益は前年同期比45%減の53億2400万円、通期経常損益は42.8%減の65億円予想なのだが、第1四半期時点で対通期進捗率が80%超のため通期上振れの公算大と言う市場の思惑が爆騰の根拠となっているらしい。

 

また23年3月期配当は3期ぶり復配の5円配、そして何より同社を取り巻く経営環境の変化で業績が劇的に改善されている。今日の値段ベースでも

PER:(連結)10.79倍

PBR:(連)1.06倍

と格別の割高感は感じられないので、まだ買い余地があるという判断もあるのだろう。

 

一方で悪い材料もある。先月6日に静岡市清水区で発生した国道1号静清バイパス橋桁落下事故(2人死亡、6人重軽傷)で、工事を担当していたのは同社JVであった。

 

工事名:令和3年度1号清水立体尾羽第2高架橋鋼上部工事

発注者:国土交通省静岡国道事務所

施工者:名村・日塔特定建設工事共同企業体

     ※名村造船所大阪市)・日本鉄塔工業(東京都江東区)のJV

 

以前にも述べた過去の急騰は、2012年末に動意付き2013年初頭に急騰、1400円台まで上昇して2014年まで継続というパターン。今回は本業の業績改善に加えて水素関連および防衛関連銘柄でもあることから、前回同様このまま4桁台(1000円台オーバー)となっても不思議ではない。

 

もっとも同様のパターンとなるかどうかは「神のみぞ知る」といった処ではある。相場の神様がどう動くのか、興味は尽きない。

 

相場格言に曰く、

「もうはまだなり、まだはもうなりということあり」

※出展: 江戸時代の相場師・本間宗久の「宗久翁秘録」

 

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