賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

オーバーツーリズム~多様性の弊害

 

オーバーツーリズムに伴う様々な問題が各地で噴出している。先日も京都の八坂神社で非常識な行為を続ける外国人に注意した地元民が逆に凄まれ罵詈雑言を浴びせられたX投稿を見たが、ご承知の方も多いと思う。

 

J-CASTニュース5月27日配信記事

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「うるせぇ!お前」注意された外国人男性が逆上 「迷惑行為」投稿が波紋、京都・八坂神社に聞いた

(https://www.j-cast.com/2024/05/27484607.html  )

京都・祇園の名所として知られる八坂神社で、「迷惑行為」を指摘したところ外国人の男性ガイドに罵倒されたとする動画がX上に投稿され、波紋が広がっている。

投稿によると、ガイド引率の外国人グループが国宝でもある神社本殿の「鈴の緒」の鈴を柵に叩きつけて遊んでいたため注意したという。神社ではその後、安全を考慮して、夜間は鈴の緒を鳴らせなくする措置を取ったことを公式サイトのお知らせに出した。(以下略)

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本来は宗教・精神性の拠り所である筈の寺社や文化遺産を“観光資源”として商業ベースに乗せたのは他ならぬ日本人自身。そんな体たらくを眺めている外国人が日本の信仰や文化に対する配慮など無用と思ってしまっても驚くべきことではない。

 

ましてキリスト教圏やイスラム教圏の外国人にとっては、「神道」なんぞ未開のアミニズム宗教に過ぎず排撃したって一向に構わないという処だろう。また彼らに好都合なのは日本人自らが「多文化共生」やら「多様性の尊重」などという呪縛に引っかかって譲歩してくれる事。川口のクルド人ではないが笑いが止まらないだろう。

 

これはオーバーツーリズムの弊害というだけでなく、日本人自らが主体性を維持して秩序を守ってゆくのか、それとも外国人観光客によって潤う各界の業者のために大多数の国民が我慢しなければならないのか・・・という事につながっている。

 

以下は十年くらい前のある日の出来事である。JR新宿駅南口構内の真ん中で二十歳ぐらいの白人のガキ2人が混雑する人々の迷惑を顧みずスケートボードに乗って遊んでいるのを見かけた。

 

傍若無人とはこんな事を云うのだろう、その一角だけが誰も通らないのだ。

 

向いの売店から見ていたが、行き交う人は皆、そいつらを無視して足早に去るだけ。呆れたことに中にはそいつらに英語で声を掛け、バイバイ、グッドラックと手を振って去る若い奴もいる。

 

見ていて胸くそ悪くなった私はすれ違いざま、そいつらに食って掛かっていた。

「おい、兄ちゃん、そこは通路なんだよ。邪魔だから止めな」

当然日本語である。なんたって、ここは日本なのだ。

 

そいつらは「アイ ドント アンダースタンド ジャパニーズ」と身振り手振りで繰り返している。挙句に英語で喋ってくれなどと舐めた事を言い出す。私を英語の判らないおっさんだと思い込んでいるようだ。

 

そいつらから視線をそらさず、と云うか睨みつけ、手振りもつかって「迷惑だからダメだ」と大声。頭の弱そうな奴らだ。

 

終いに私は思わず「馬鹿野郎、シャラップ!」と怒鳴っていた。

 

なんとなく“こいつら、日本語解るな”と感じた。奴らに日本語で、

「駅員呼んで来るからそこで待ってな」

 

改札の駅員を連れて戻ると、案の定、奴らは退散した後だった。その間、いったん離れてから15秒くらい。

 

「毛唐が無茶苦茶やっとるのに誰も注意せんよ。どうなってるの?」

 

「すみません、気をつけます」駅員氏は恐縮している。

 

「頑張ってや、頼むよ」

 

かなり以前から時々書いているが、我が国は毛唐にとって居心地の良い国へと改造されている途中である。つけあがった不良毛唐が徒党を組んで傍若無人に振舞う様は、例えばタイなどに行けば簡単に見られるが、白人や白人文化に媚びる非白人が増えるほど、彼らの居心地も良くなるのだ。

 

英会話学校の繁盛とか、小学校の必修科目化、更には幼稚園から英語を習わせろ、とかの話は、私から見れば狂気の沙汰である。日本人がどんなに英語を上手く喋っても白人と非白人の違いは厳然、単に白人(より端的に云えばアングロ・サクソン)に奉仕する「植民地の現地職員」を大量生産するようなものでしかないと思う。

 

言葉だけではない。例えば携帯の乗り換え案内サイト「ナビタイム」が大分前からCMや電車内の広告をバンバン出しているが、その内容はナビゲーターに扮した白人男性が「日本の」道案内を日本人に対して行っているという内容である。

 

このCMを見て違和感を持たない人は、脳味噌が白人崇拝思想に侵されているとしか思えない。CMが言外に刷り込もうとしている思想は、

「日本は白人(欧米)の植民地なんですよー、我々白人の指導に従っていればよいのですよー」

という舐め切ったもの。周りを見渡せば、こんな類がごろごろしている。

 

似たような事例では例えば、「アメリカン・センター」という米政府肝煎りの施設が日本各地のみならず世界中に存在する。アメリカの文化紹介と云う触れ込みの施設だが、これはアメリカの安全保障に一役買っている機構である。現に米国上院の某議員曰く、

「(アメリカン・センターの存在は)一個師団が駐留しているに等しい」

 

つまり安全保障とは、軍事力だけではなく文化影響力も含まれる。著作権の延長問題とディズニーの関係がよく取り沙汰されるが、文化影響力を裏返せば精神的侵略である。

 

欧米白人の潜在的意識からみれば、十九世紀的な物理的アジア支配はもう出来ないのでせめて、精神的優越を保っておきたいというのが本音だろう。

 

中共がそれを真似て全世界に展開しているのが「孔子学院」という施設。欧米においては中国経済への投資熱を煽ると共に、「中国は高い道徳性を持った、歴史の古い国である」云々と手前らの精神的優越をPR。また日本や近隣諸国へは「一衣帯水」とか美辞麗句を並べ立てるが、背後にあるのは「中華思想」。

 

先日の駐大阪中国総領事の日本人に対する恫喝や沖縄県尖閣諸島海域我が国領海への度重なる侵犯と居据わり恫喝、福島処理水への難癖付けなど中共の暴虐と日本人を舐め切った態度が怒りを招いているが、中国人がつけ上がるようになった伏線は毛唐の精神的侵略を浸透させてしまった我々にあるのではないだろうか。

 

そして中国人の暴虐を放置することは、毛唐の更なる増長につながる。こうなるともう悪循環である。

 

昔は「尊皇攘夷」、今は「尊夷攘日」というとんでもない風潮。これを正さぬ事には、我が国は本当に「中華人民共和国倭人自治区」となり、中国人と欧米白人(両者は日本を精神的・経済的に支配するためなら簡単に結託する)に搾取されるだけの存在に成り下がるであろう。

 

これでいい訳がない。

 

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