暇人がゆく

香港、マカオ、台湾往来30年

「禁錮6年9月」香港民主派議員の苦境

香港島・金鐘(アドミラルティー)に建つ香港立法会議会ビル、以下筆者撮影)

 

前エントリー、

<「政治犯」に仕立て上げられた香港民主派>

(https://tafu1008.hatenablog.com/entry/2024/11/21/041845 )

で述べたように“国家転覆罪”の咎で逮捕・拘禁された香港の民主派議員と関係者に対する判決が19日に言い渡された件で、筆者の知り合いの中に苦渋の選択を迫られた人がいる。

 

それは元香港立法会議員(我が国の国会議員相当)の區諾軒さんである。

(區氏の名刺)

 

産経新聞11月19日配信記事

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「政治あきらめた」東大大学院在学中の区氏は禁錮6年9月 香港民主派、苦渋の刑減軽

(https://www.sankei.com/article/20241119-A6ZXIXN3XFO57NSLGHQKGY6QRY/ )

香港で19日量刑を言い渡された45人のうちの一人で、禁錮6年9月の判決を受けた香港の元立法会議員、区諾軒氏(37)は2021年1月、留学先の東京大大学院から香港に一時戻った際に逮捕された。民主派の予備選実現に向けて、元香港大准教授の戴耀廷氏(60)から支援を求められ、組織・運営に当たっていた。(以下略)

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苦境の區さんの心情と検察側証人となっても貫いた矜持については上の記事を御覧になって頂きたいが、確かに一部の民主派人士からは「裏切者」と罵られても仕方ないかも知れない。

 

しかし、香港政府=中共がいくらでも恣意的に運用出来る“治安維持法”である「香港国家安全法」によって、判決先延ばしでズルズルと拘禁期間が延長されてゆく仲間の絶望的状態は區さんにとって我慢のならないものだったろう。

 

記事にあるように「政治はあきらめた」と區さんは吐露している。筆者の観るところ香港の20代~30代の若い人たちが特にここ10年前後の香港の政治シーンの中で盛り上がりとその後の当局の弾圧による絶望という落差に衝撃を受けているように思える。

 

しかし50代~60代の人々はあの「六四天安門事件」をリアルタイムで観ており、更にはそれより上の世代は中国共産党支配下の本土から逃れてきた人々である。中共のやり口を知っている世代として若い世代とは「したたかさ」という点で勝っている。

 

中共の手先と化した香港政府としては香港の人々に「政治に対する絶望⇒あきらめ」を蔓延させて、かつての香港人のメンタルであった「経済(金儲け)至上主義」への回帰を狙っている節がある。

 

しかし面従腹背の「したたたかさ」を香港人が忘れない限り、当局のイライラと事ある毎の弾圧が繰り返される。それは案外早く具現するかも知れない「中共の崩壊」の時まで続くだろう。

 

(香港・九龍尖沙咀のリージェントホテルの喫茶店から望む香港島セントラル)

 

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