賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

今月の句:「目には青葉 山郭公 初鰹」

 
江戸時代の俳人、山口素堂(16421716年)は甲州巨摩郡教来石山口(現山梨県北杜市白州町)の人。実家は酒造業を営む名家で素堂はその長男だったが、家督を弟に譲って江戸に出、学問の道を志す。
 
儒学を幕府の林春斎に学び、更に和歌、能楽、書道にも通じ、当代きっての文化人として有名であった。特に松尾芭蕉とは、芭蕉の無名時代から親交を結び、所謂「蕉門」の確立に尽力した。
 
その素堂が吟じた有名な句が、これである。
 
「目には青葉 山郭公 初鰹」
 
山口素堂を知らなくても、この句を知らぬ日本人は恐らくいないであろう。初夏の景色と風物を「五七五」の句に見事に収め、その情景が目に浮かんでくる一句である。
 
イメージ 2
羽田空港・国際線到着ロビーにて)
 
シンガポールから帰国して初めて目にする光景が五月の風物詩とは、日本人として嬉しい限り。
 
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