賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

今月の銘言:矢沢永吉「ほんとに疲れたら、やめろって」

 
私の世代の一回り上が、所謂“団塊の世代”。あの民主党の支持母体である。彼らの若い頃は学園紛争の真っただ中。だから社会主義を抵抗なく受け入れていた世代で、今に至るも脳味噌お花畑の残念な人が多いのが特徴と云える。
 
そんな屑世代の中で私が唯一偉いと思う人が、ミュージシャンの矢沢永吉
 
35年くらい前だったか、週刊プレイボーイのインタビューで「俺は愛国者だ」と旭日旗バックに言ってのけていたのにはシビれた。あの時代はまだソ連崩壊前で、学校にも予備校にも基地外左翼教師がのさばっていた頃。「日本って、いい国だ」なんて言っただけで“右翼”認定された時代だったから、矢沢の言葉と姿勢が本当に眩しく映ったものである。
 
その矢沢の代表的著作が、『成りあがり』。その中に出ていた言葉で印象に残っている、職業と生活に関係する銘言をメモっていたので、以下に記す。
 
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エレキでウオーってのは、生活でなきゃいけない。
自分でメシ食ってる領域ってのは、生活でなきゃいけないんだ。事務でペン握ってるやるも、板金屋やってるのも、米作ってるのも、全部同じ。価値は違わないんだ。
(中略)
ほんとに疲れたら、やめろって。グズグズせずに。
会社でも、上司に二回、三回、五回……あんまり怒られたら、クビになる前に自分からやめたほうがいい。なぜなら、自分はその仕事に合ってないと判断すべきだから。
合った職を探す。それが才能よ。才能ってのは、何も、創る人間にだけ使われる言葉じゃないと思う。
タイプライターがやれる。これも、才能だよ。だって、オレ、できないもん。それができて、メシ食えてるってのは素晴らしいよね。
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昨日はどの企業でも入社式で、電車のなかには新人がぞろぞろ居た。今は就活とやらが厳しい時代、取り敢えずでも企業に正社員として採用されれば御の字だろう。
 
しかし会社勤めが性に合わないと思ったり、嫌な事ばかりで辞めたいと思ったりする頃は、必ず来る。その時どう判断するか、判断基準は一に社会情勢、二に自分自身の最終到達目標(があれば、の話だが)の達成に資するかどうか、という点であろう。
 
思うに、これからは「人手不足の時代」でもあるので、20代30代であれば、ひとつの職場でノウハウを吸収することに専念した方がよいのではないだろうか。転職=キャリアアップと思われがちだが、転職を重ねて「キャリアダウン」している人が結構多いのを見聞しているので、なおさらそう思ってしまう。
 
しかし自分自身の心に照らして、どうしても違うと思うなら、そして本当に疲れたと思うのなら、上記の矢沢永吉の言葉に従うことをお薦めする。
 
「ほんとに疲れたら、やめろって。グズグズせずに」
 
株式市場や賭博の世界の言葉で、「見切り千両」というのがあるが、これも同じこと。そして株の場合は評価損の出た銘柄を「塩漬け株」として保有し続けることが出来るが、カジノでの賭博の場合、早期撤退以外の道は有り得ない。
 
そして残念ながら人生の節目節目は、株よりもカジノ賭博での判断に近いのだ。
 
いずれにしても、決断するのはあなた自身。ただし熟慮はすべきである。
 
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