勤め先が毎年「コピー削減活動」に力を入れており、昨年度の実績はこんな結果になった由。
白黒 ：対前年88.2％
カラー：対前年88.8％
「～皆様のご協力に感謝いたします。ひとり１人の削減も積み重ねてみると大きな成果となります。次年度も引続きのご協力をお願いします」
たしかにパワーポイントの活用や文書のＰＤＦファイル化で、紙の媒体を氾濫させるシーンは以前よりも少なくなっている。個人としても歓迎すべき現状ではある。
しかしその一方、ＰＣ上での作業が増えているのも事実。似たようなタイトルのファイルやフォルダを量産した挙句、いざ必要とするときに目的の文書・画像が引っ張り出せない・・・という事態が頻発している。人間を凌駕するＰＣの検索機能が無ければ、大変なことになっているだろう。
このＰＣ上での作業増で困るのが、長時間ディスプレイに向き合っていることによる、目の疲れと思考の硬直化である。特に目の疲れは頭痛や肩こりに繋がっているらしく、過日訪れた眼科医に相談したところ、目を休めて風呂にゆったり浸かるよう勧められた程である。
結局コピー削減に協力したことで便利なＰＣ作業が増え、逆に人体の疲労度は増加。更にナンセンスなのは、簡単な文書だけでなく長い文書も要旨を手書きでノートや手帳に書き写す手間が増えた・・・ということだった。世の中、本当に便利になったのだろうか？
現世（うつしよ）は 便利になって 不便也
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