賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

香港議会、中共案を否決!

 
香港立法会(香港議会)で審議されてきた香港次期行政長官選挙の制度改革案は、18日の採決の結果、賛成8人、反対28人、退席33人と可決に必要な3分の2の賛成が得られず、否決された。
 
民主派各派議員(27人)は脱落者なく全員反対、更に医学界より選出の梁家騮議員が反対に回って28人。
 
建制派(親中派)の中心である「民建聯」議員や「新民黨」議員らは否決必至と見て、採決直前に退席してしまった。民主派切り崩しに失敗してバツが悪かったのだろうが、ボイコットというのはいただけない行為である。
 
香港・星島日報618日配信記事より↓
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政改表決:投票支持及反對議員一覽
立法會否決政改方案,表決時有37人出席,以28票反對,8票贊成,主席曾鈺成未有投票。泛民27人全體及醫學界梁家騮投下反對票,建制8人投贊成票。
以下為全體議員的投票決定(其餘建制派表決前步出立法會議事廳未有投票):
贊成(8票):
林大輝(工業界)、陳健波(保險界)、田北俊、鍾國斌、方剛、張宇人、易志明(自由黨5票)、陳婉嫻(工聯會)
否決(28票):
何俊仁、涂謹申、胡志偉、單仲偕、黃碧雲、劉慧卿(民主黨6票)、毛孟靜、梁家傑、郭家麒、郭榮鏗、陳家洛、湯家驊(公民黨6票)、何秀蘭、李卓人、張國柱、張超雄(工黨4票)、陳偉業、陳志全(人民力量2票)、莫乃光、梁繼昌(公共專業聯盟2票)、馮檢基(民協)、梁國雄(社民連)、梁耀忠(街工)、范國威(新民主同盟)、李國麟(衛生服務界)、梁家騮(醫學界)、葉建源(教育界)、黃毓民(無黨派)
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上記中の「自由黨」は中国寄り企業人を票田とする政党。前主席の田北俊議員は昨年のデモ時に梁長官の責任問題に言及して、中共より全国政協委員を解任されるという仕打ちに遭っている。そんなに中共に義理立てしなくてもいいのにと思うのだが。
 
さて、とりあえず中共の目論見は阻止された格好だが、これで2017年の行政長官選挙は現行の間接選挙で行うことが確定した訳で、中共ロボットの梁振英長官再選というロクでもない展開は頭の痛いところである。
 
香港では若年層を中心とする「本土」意識(香港こそ祖国、香港第一主義という意識)の浸透で、民主派内の路線の違いが表面化し、かじ取りが難しくなっている現状ではある。しかし民主派のリーダー達、特に政党人には、新しい民主化運動モデルの提示と共に、イザという時の結束力を保持して頂きたいものである。
 
そして大多数の日本人にはまだ馴染みの無い、香港「本土」派、「本土」意識については、次回以降のエントリーで。
 
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