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争点は賭け麻雀…飯塚市長選

 
賭け麻雀で市長辞職の福岡県飯塚市26日に市長選の投開票が行われ、前市教育長が初当選した。
 
読売新聞226日配信記事↓
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飯塚市長に前市教育長…賭けマージャン「反省」

 賭けマージャンをしていた福岡県飯塚市の斉藤守史もりちか前市長の辞職に伴う市長選が26日投開票され、市政の継続を訴えた新人の前市教育長・片峯誠氏(60)(無=自民、民進、公明推薦)が、市政刷新を掲げたほかの新人2人を破り、初当選した。
 片峯氏は、斉藤氏らと賭けマージャンをしたことがあると明かした上で、「反省している。市民の審判を仰ぎたい」と選挙戦に臨んだ。同市を地盤とする麻生副総理兼財務相のほか、自民、民進両党の県議、公明党参院議員らの来援を受け、組織戦を展開。賭けマージャンに対する批判も受けたが、大きな影響はなかった。
 当選を決め、市内の事務所で「飯塚市を未来に向けて前進させたい。マージャンは一生しないと決めている」と述べた。
 元市議・小幡俊之氏(59)(無)と、弁護士・小宮学氏(61)(無=共産推薦)の2人は、市政刷新とマージャン問題の真相究明などを掲げたが、及ばなかった。
 当日有権者数は10万7594人、投票率は43・14%だった。(以上引用)
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記事の通り新市長は前市長の市政継続を掲げて当選した。つまり、休みのときの賭け麻雀が問題に上らなければ、前市長の行政手腕自体はOKだったことになる。
 
そして内々の賭け麻雀が発覚したという事は、誰が「売った」ということである。
 
それにしても選挙の争点が「賭け麻雀」とは、何だかなぁ…という外ない。もっと取り上げるべき地域的問題があるというのに。
 
例えば生活保護の問題。全国・全地域(市町村別)の住民1人あたりの生活保護費番付では上位10位の中に、
4位:田川市(福岡県)110.4千円
5位:嘉麻市(福岡県)106.5千円
10位:飯塚市(福岡県)84.0千円
と福岡県の筑豊地域3市が入っている。福岡県平均が59.4千円であるから、その高水準ぶりは酷いものがある。
 
※ちなみにワースト3は、
1位:台東区(東京都)128.6千円
2位:大阪市大阪府118.0千円
3位:奄美市(鹿児島県)112.9千円
 
そして福岡県全体の問題でもあるのだが、“修羅の国”らしい銃器使用犯罪などの荒っぽい犯罪の多さも問題だ。
 
3年前だが飯塚のお隣の嘉麻市で、筆者の知人の建設会社社長が出勤時に拳銃で撃たれた事件があった。談合追放運動の推進役だったので、談合に絡んでいる暴力団から目を付けられていたのである。そして“修羅の国”では、こんな事件は日常茶飯事と言っていい。
 
なにしろ飯塚といえば「筑豊」地域の中心地、そして「筑豊」といえば五木寛之の『青春の門』の舞台である。喧嘩っ早いが義理人情に厚い「川筋気質」を受け継ぐこの地域はまた、旧炭鉱地域として気性の荒さで有名な所。
 
同じ福岡県の他地域の人でさえ、筑豊方面に出向くときは注意している。半ば都市伝説化してはいるが、筑豊ナンバーの車には気を付けろと云う。運転マナーの悪さは日本一、どうしても筑豊で運転しなければならない時は、助手席に木刀やら金属バットやらが必需品だと聞く。
 
炭鉱が廃れた今では、失業対策事業の支給額が日本一を誇る地域となってしまった筑豊地域。かつての「川筋気質」も義理人情の部分が欠落して、気性の荒んだ部分がクローズアップされている現状に対して、今後どう改善してゆくのかが問われている。
 
市長選に際して取り上げるべき問題はもっと多かった筈だが、こんな結果に落ち着いてしまったのは些か残念であったと思わざるを得ないのである。
 
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