賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

香港:汎民主派の2議席失陥…

 
11日の香港立法會議会補選(4議席)は、民主派が2議席落とすという結果になってしまった。この4議席は元々民主派のものだっただけに、強烈な痛手である。
 
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香港島
◎區諾軒氏 (獨立民主派)137,181
×陳家珮氏(新民黨=親中派)127,634
 
【九龍西】
×姚松炎氏(獨立民主派)105,060
◎鄭泳舜氏(民建聯=親中派)107,479
 
【新界東】
◎范國威氏(新民主同盟)183,762
×鄧家彪氏(民建聯=親中派)152,904
 
【建測界】
×司馬文氏(獨立民主派)2,345
◎謝偉銓氏(獨立=無所属)2,929
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何といっても、九龍西の姚松炎候補が約2,400票差で落選したのが痛かった。
 
また総投票率は43%と低調。2016年は58.28%だったので、15%も下落している。
 
香港の立法会議会は定数70、このうち直接選挙枠は35、産業界枠が35である。2016年の選挙では、既存民主派に加えて急進民主勢力「本土派」など新興の反中勢力6人が当選し、汎民主派は26議席を獲得(直接枠は19議席)。政府が提出する重要法案を否決できる議席3分の1(24議席)以上を獲得した。
 
しかし中国の介入で6議員(内、直接枠5名)の資格が剥奪され、直接枠での汎民主派と親中派議席比較は
・汎民主派: 19議席→14議席

親中派 : 16議席(変わらず)

 
そして今回の補選の結果、
・汎民主派: 14議席→16議席

親中派 : 16議席→17議席

 
汎民主派は産業界枠の7人を加えて23議席、これで否決権を失ったことになる。後は係争中の2議席の去就を待つばかりとなってしまった。
 
自分で自分の首を絞めた観のある、九龍西選挙区の選挙民の判断。習皇帝にひれ伏してお情けを乞う香港に、明日は訪れるのだろうか・・・
 

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