賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

インフラ再編動意づく広島・瀬戸内地域

 
都市圏や広域地域圏のインフラ整備・再編の構想を練るのを「仕事」としている者は、各級官公庁、設計・コンサルタント企業、大手不動産各社、スーパーゼネコン各社など数多いが、それを「趣味」としている人はそう多くは無いだろう(もしくは絶無か?)。
 
かく言う筆者の隠れた趣味のひとつが、この「各都市圏・広域地域圏のインフラ整備・再編構想を練る」ことで、もう30年以上前から地図帳片手にあれやこれやと施策を練っている。
 
PCシミュレーションゲームでは「シムシティ」シリーズが関連しているが、ゲームよりもコピーしたA3の広域地図一枚に自分の思う構想をどんどん書き込んでゆく方が楽しいし、休み時間でも移動中でも出来るのが利点である。
 
現在神奈川県に住んでいるので最近は首都圏のインフラ再編構想が中心になっているものの、毎週業界紙に目を通して日本各地の動向もチェックしている。
 
そして最近注目しているのは、広島を中心とした瀬戸内地域である。今月に入って注目しているニュースは2件、ひとつは「広島駅ビル建替え計画」、もうひとつは「広島市中央卸売市場新中央市場計画」である。
 
日刊建設工業新聞318日記事↓

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JR西日本ら4社/広島駅ビル建替(広島市南区)/延べ11万平米、20年4月着工へ
JR西日本JR西日本不動産開発、中国SC開発、ジェイアール西日本ホテル開発は15日、広島駅ビルの建て替え計画概要を発表した。規模はS造地下1階地上20階建て延べ約11万1000平方メートルで、内部にはショッピングセンターやシネマコンプレックスのほか、JR西日本ホテルズの新規ブランド「ホテルヴィスキオ」(400室規模)を収容する計画。2020年3月に現駅ビルを閉館、同4月に建て替え工事に着手し、25年春の開業を目指す。(以下略)

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イメージ 1
 
記事によれば新・駅ビルは、広島・瀬戸内の玄関にふさわしい施設とする由。さすれば商業施設は例えば福岡・博多駅の阪急のような、既存の発想を超えたものが必要となるだろう。
 
また中央卸売市場新中央市場計画の方は、
 
日刊建設工業新聞38日記事↓

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広島市/中央卸売市場新中央市場建設基本計画案/施設面積13万平米に
広島市は7日、「中央卸売市場新中央市場」の建設基本計画(案)を公表した。中央市場(西区)を現在地で全棟建て替えるとともに、安芸区にある東部市場を統合する。新たに整備する施設面積は13万平方メートル(うち立体駐車場4万平方メートル)の規模。従来方式で整備する場合、2019~20年度に施設全体の基本設計を行い、21年度に立体駐車場の実施設計と工事に着手。22年度以降に卸売場棟3棟(青果、水産、花き)と関連棟の計4棟の実施設計・施工を順次進める計画。全体完成は30年代初頭を想定している。基本計画案は、24日まで実施するパブリックコメントを経て成案化する。(以下略)

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中央市場は敷地面積約24・2ヘクタール。全国の中央卸売市場の中で4番目に広い敷地を有する。ここに東部市場の機能も併せて整備する由。
 
基本計画案によれば新中央市場のコンセプトは、
「安全・安心な生鮮食料品等の安定的な供給を担う、中四国の拠点市場」
ということなので、広島市のみならず瀬戸内広域経済圏の中核となる卸売市場となるだろう。
 
首都圏は来年の東京五輪を控え、中京圏リニアモーターカー、大阪は万博需要で賑っている。しかし真に政府の謳う地方創生を実現したいのなら、三大都市圏以外の地域の活性化も同時に取り組むべきである。
 
上記広島市の二大プロジェクトが中四国・瀬戸内広域経済圏の活性化に繋がるよう、切に願うものである。
 

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