昨年の長崎県対馬市に引き続いて国境離島の現状に関する視察として、先週筆者ら有志が沖縄県石垣市と与那国町を訪問したことは17,19日のエントリーで記したとおり。
その折に海上保安庁の石垣海上保安部を訪れ、石垣港に停泊中の1000トン型巡視船(※1)「あぐに」に乗船させて頂いた。
(以下筆者撮影)
港には去る平成22年9月、尖閣諸島付近で違法操業し領海侵犯した中国漁船に体当たりされた180トン型巡視船「みずき」も接岸していたが、破損箇所の補修跡が事件の深刻さを物語っていた。
この石垣海上保安部(石垣港)に新たに配備されたのが、海保最大級のヘリコプター1機搭載型巡視船で約7300トンのれいめい型巡視船「あさづき」(※2)である。昨日(26日)に石垣港に到着した。
八重山日報11月27日配信記事↓
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石垣港 国内最大級の巡視船配備 尖閣警備、災害対応で活躍
(https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/17305 )
ヘリコプター搭載型巡視船「あさづき」が12日付で第十一管区海上保安本部に配属され、26日午前、石垣港に初入港した。海上保安庁が所有する最大規模の巡視船で、総トン数6500トン、長さ150メートル、幅17メートル、ヘリコプター最大2機が搭載可能。石垣市の行政区域である尖閣諸島の警備強化や、大規模災害での活躍が期待される。
(以下略)
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石垣海上保安部が属している第十一管区海上保安本部(沖縄県那覇市)は沖縄県周辺の東シナ海および太平洋の広大な海域を管轄範囲とする、海上保安庁の管区海上保安本部の一つである。管轄下の保安部は那覇、中城、宮古島、石垣の4保安部。また那覇と石垣に航空基地を有する。
十一管は増強に次ぐ増強で現在巡視船32隻を有し、全国11ヶ所の管区の中で最大勢力の管区となっている。尖閣諸島を含む八重山諸島周辺の領土・領海を担当している石垣海上保安部には11月1日現在、1000トン型巡視船 13隻、180トン型巡視船1隻、巡視艇2隻、監視取締艇1隻が配備されている。
1000トン型巡視船の内、10隻は尖閣諸島領海警備の専従。そしてこの度配備された大型巡視船「あさづき」の加入で、領海侵犯を繰り返している中国に対する厳とした我が国の姿勢を示すことが出来る。
日夜領海を守り、災害に備え、海の治安の確保に尽力している、「海の防人」こと海保十一管と石垣海上保安部の皆さんのご多幸を祈る次第である。
(※1) 1000トン型巡視船の兵装
20mm多銃身機関砲×1基
(※2) れいめい型巡視船の兵装
70口径40mm単装機関砲×2基、20mm多銃身機関砲×2基
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