賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

自爆ドローンの次は「回天ドローン」実用化へ

 

我が国で開催されている産業展示会に於いて、近年各種の「ドローン」が出展されることが多くなった。そして実用化されているものの用途は空撮、物流、農業分野、防災などである。

 

しかし世界ではドローンの軍事分野への進出が著しい。当初は偵察・空撮が主流であったが2020年のナゴルノ・カラバフ紛争ではAI搭載ドローンが実戦投入され、偵察から一歩進んだターゲットの捕捉特定、更に無人機そのものによる攻撃、そして自爆ドローンの出現という異常な進歩を遂げた。

 

その流れは2022年から始まったロシアのウクライナ侵攻に引き継がれ、もはや軍事用、民生用の区別ないドローンの使用が当然のこととなっている。昨年欧米メディアの取材を受けていたウクライナの遊技ドローン販売店の店主がインタビューで「本来は子供たちが楽しく遊ぶためのドローンがこんな形で使われるのは心外だが、こうなった以上やむを得ない」と暗い顔で語っていたのが印象的だった。

 

このウクライナの現状は明日の台湾であり、また我が国にも訪れるであろうことを覚悟しなければならない。無論その最大の脅威は中国である。

 

無人兵器の開発に対する中国の熱意は凄まじく、自爆型ドローン「Sunflower-200(向日葵-200)」や無人巡視艇L30などが既に開発されている。中国はおそらく、その自爆ドローンを「人海戦術」的発想で特定地域に短期間で大量投入して一種の「飽和攻撃」を仕掛けてくるであろうことは論を俟たない。

 

実は10年前、筆者は自民党筋に「神風(自爆)ドローン」の開発とそれを利用して尖閣諸島や南西諸島を侵犯する中国艦船に対し「不幸な事故」を発生させるよう提言したのだが黙殺され現在に至っている。

 

その際に空の「神風ドローン」だけでなく海中の自爆型「回天ドローン」も開発するよう提言した。現代の安全保障分野は既存の陸、海(海上)、空に加えて宇宙、サイバー空間、情報分野へと拡大している。そして意外であろうが水中(海中)分野へのクローズアップが課題となってくるだろう。

 

まだ各国が試行段階である水中ドローンの高性能化と自爆型の「回天ドローン」実用化は我が国の安全保障に資するものである。関係各位の尽力に期待したい。

 

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