賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

ウクライナの次は台湾と尖閣だが…

 

ロシアによるウクライナ侵攻はもはや必至と言ってよい段階となった。

 

しかし今のところ欧米によるSNS上への露出作戦によってロシア軍の行動が全世界に曝け出されているため、軍事行動を開始する際にある程度必要な「奇襲効果」が無くなってしまい、ロシア側のアドバンテージはかなり削られているのが救いではある。

 

そんな中、ジョンソン英首相がウクライナ危機と台湾危機について関連付けて言及した。

 

ロイター2月20日配信記事↓

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ウクライナを支援しなければ、台湾も脅威にさらされる=英首相

(https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-britain-johnson-idJPKBN2KP02O )

[ロンドン 19日 ロイター] -     ジョンソン英首相は19日、西側諸国がウクライナの独立を支持するという公約を果たさなければ、台湾など世界中に影響が及ぶとの認識を示した。(以下略)

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それはそうだろう。

 

「あからさまに武力を誇示、ないしは実際に行使しての現状変更」がOKとなったら、ロシアと並ぶ独裁強権の中共が台湾・南シナ海沖縄県尖閣諸島に対して露骨な侵攻を開始するのは目に見えている。

 

これに対して台湾・尖閣危機の当事者である我が国の岸田首相は何をやっているのかと言うと、「とにかくロシアだ、ロシアと会談しないと意味がない」と云々で17日、プーチン大統領と電話会談。

 

TBSニュース2月20日配信記事↓

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「これはアジアへの前例になる」ウクライナ情勢の先に岸田内閣が見据える“大国の思惑”

(https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye6003744.html )

■「とにかくロシアだ!ロシアとやらないとダメだ」日ロ会談の舞台裏

(中略)

「言いたいことが言えたな」

会談終了後、岸田総理は安堵の表情を浮かべた。

総理側近は「本当にロシアがウクライナに侵攻してしまう前にこの電話会談を実現しておきたかった。本当に良かった」と明かした。(以下略)

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何が「言いたいことが言えたな」だ。

 

この電話会談に先立つ15日には林外相がロシアとの「貿易経済政府間委員会」に出席して経済協力を討議するという謎の行動を。

 

外相にしろ首相にしろ、一体何をしたいのか意味不明としか言いようがない。おそらくは日本国内向けに「あのプーチンと話しましたよ~凄いでしょ?」とPRしたかっただけなのかも知れない。

 

これで今後の岸田政権の反応は、ロシア&中共にとって屁のようなものと読まれまくり(否、ハナから馬鹿にされている)だろう。すなわち露のウクライナ侵攻にしても中の台湾侵攻にしても、そして自国領土の尖閣に上陸されても、例の「遺憾の意」表明という「遺憾砲」連発だ。

 

もっとも「遺憾砲」は歴代我が国政府の伝統芸能であり、一種の様式美と化している。岸田氏にそれ以上の対応を求めること自体が無理な注文か…。

 

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