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噴飯物のロシア主張と雑な仕事

 

遂にロシア、傀儡政権承認と軍事介入を実行。

 

時事通信2月22日11時12分配信記事↓

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ウクライナ東部に軍派遣指示 プーチン氏、親ロ派独立を承認 停戦合意崩壊、重大局面

(https://www.jiji.com/jc/article?k=2022022200118&g=int )

【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナ東部の親ロシア派の独立を承認する大統領令に署名した。親ロ派「ドネツク民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の幹部が同日承認を要請していた。大統領令ではロシア軍の派遣も指示。親ロ派と署名した条約によると、ロシアは親ロ派支配地域に軍事基地を建設する権利を持つ。ウクライナ情勢は重大な局面を迎えた。(以下略)

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思えば8年前、クリミア事変時に書いたエントリーが、

 ↓

2014年3月18日エントリー

<クリミアと1938年独墺合邦、1910年日韓合邦>

( https://tafu1008.hatenablog.com/entry/12655128  )

 

ここで、1938年3月ヒトラー率いるドイツ第3帝国がオーストリアへ軍事侵攻し「ドイツ帝国オーストリア共和国の再統合に関する法律」によってオーストリアを併合(独墺合邦)した件と、1910年に国際法上有効な「日韓併合条約」に基づいて欧米諸国も承認・賞賛した日韓合邦の事例についてロシアはよく研究していたのではないかと考察し、

「歴史に学ぶ者は、したたかで強い。プーチン氏畏るべしと云えようか。」と書いたのだが、

このたびの件はあまりにも雑な仕事なので驚くしかない。

 

f:id:tafu1008:20220222140154j:plain

          (外務省HPより)

 

かねてよりロシアはドネツク州とルガンスク州の多数のウクライナ国民にロシアのパスポートを発給してきた。自称「ドネツク民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の幹部や親ロシア派住民が「ロシア国籍」であるなら、「独立承認」というのは見え透いた猿芝居以下のもの。

 

更にプーチンはテレビ演説の中で、現代のウクライナソビエト連邦時代のロシアが「作り上げた」とし、「古くからのロシアの土地」云々と抜かしているが、もしかして中世の「ルーシ」~キエフ大公国の話をしているのか? そうだとしたら噴飯物の言い分だ。

 

中世の「キエフ大公国」はウクライナ中央部からベラルーシ、ロシアのモスクワまでも版図に含み、首都は「キエフ」だった。すなわち「古くからの○○の土地」と言うのなら、ロシアこそ「古くからのウクライナの土地」である。

 

こんな屁理屈が通るのなら、ヨーロッパの大半は古くは「ローマ帝国」の版図だったから「古くからのイタリアの土地」になってしまう。東アジアでも同様で、シナ大陸に興った歴代王朝に「朝貢」貿易をしていたアジア各地域はみんな「古くからの中国の土地」と中共が強弁するだろう(もうすでに主張し始めている)。

 

それにしても、中共がやりそうな手をロシアが先に使うとは。

 

おそらくプーチン氏の読みには、かつての「満州事変」の再現と、その後の国際連盟による査察~「リットン調査団」までの流れが先例として入っているだろう。すなわち国連安保理招集後に考えられる幾つかのシナリオをどう受け流すか。

 

もし筆者がプーチン氏の立場だとしたら、米&EUとのガチンコ勝負は当面のところ注意深く避け、以前にも述べたように時間稼ぎとして北朝鮮中共に陽動作戦を依頼するだろう。但しバイデンの対応が弱い、もしくは妥協的だと踏めば、時間を置かず軍事行動を一気に拡大する筈だ。

 

そして西側諸国を切り崩す駒として、こんな局面になってもロシアとの「貿易経済政府間委員会」で経済協力を討議し、電話会談で「言いたいことが言えた」と悦に入る日本の岸田政権を振り回し、有効活用するだろう。

 

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