パレスチナのテロ集団ハマスはガザ地区地下に全長300~500キロメートルにおよぶと推測されるトンネルを掘り「地下要塞」化している。ここにはハマスの戦闘指揮所および兵站基地、発電施設などがあり、横領した国連難民救援物資も貯えられているとみられる。
そのトンネル網の出入口には地区内の病院、大型ビルが使われている。イスラエル軍の空爆は単に建物を破壊するのではなく、地中貫通爆弾(Bunker Buster:バンカーバスター)での地下構造物破壊が主目的であろう。
日本経済新聞10月30日配信記事↓
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(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR293FQ0Z21C23A0000000/ )
【カイロ=久門武史】イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザで、イスラム組織ハマスが築いた地下トンネル網に激しい空爆を加えている。地上部隊による本格侵攻に備え、空からトンネル網に打撃を与えて地下の脅威を取り除く狙いだ。(以下略)
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そのため現在ガザ地区各所には大穴が開いている状況の由。
読売新聞11月2日配信記事↓
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空爆受けた場所には巨大な穴、がれきの下には多数が生き埋め…サウジ・カタール「虐殺だ」
(https://www.yomiuri.co.jp/world/20231102-OYT1T50002/ )
【エルサレム=福島利之】イスラエル軍が31日夜、パレスチナ自治区ガザ北部のジャバリヤ難民キャンプで実施した空爆によって、建物は次々と崩壊し、多数の死傷者を出した。イスラエル軍はイスラム主義組織ハマスの幹部を殺害し、地下トンネルを破壊したと強調しているが、人口が密集する難民キャンプへの大規模な空爆に各国から非難の声が上がっている。(以下略)
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イスラエル軍が使用する地中貫通爆弾はアメリカより提供されたものなので、おそらく最新型の「GBU-72」であろう。もっとも2年前に正式化されたもので数もそう多くはない筈なので、従来型の空対地ミサイルも併用されているだろう。
その代表はロッキード・マーティン社の「ヘルファイア (Hellfire)」ミサイルシリーズの中の「HellfireⅡ-Blast Frag」とレイセオン社の「AGM-154」シリーズである。
(ヘルファイアシリーズのカタログ、ロッキード・マーティン社より頂いた)
(AGM-154シリーズのカタログ、レイセオン社より頂いた)
流石に最新の「GBU-72」資料は持っていないが、地中貫通爆弾とはどういうものかが判るので掲載した。
軍事関係の記事と資料は掲載して頂ける媒体が極めて少ないので、こういう時に自分のブログで出すしかない。今後もその方針で随時エントリーを書く予定です。
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