賭狂がゆく

港澳(香港、マカオ)往来28年、人生如賭博

米カジノ関連労組がスト準備中

 
ラスベガスのカジノ関連労組がスト準備をしている由。
 
CNN526配信記事↓
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カジノ従業員らスト準備、過去30年で初 米ラスベガス
米ラスベガスのホテルやカジノの飲食関連職場などの労働組合は26日までに、仕事の保証、健康保険や各種手当てに関する新たな労働契約を今年6月1日までに得られなかった場合、市内全域の各職場でストライキに訴えることを投票で決めた。
ホテル従業員らのストが実現した場合、ラスベガスでは過去30年以上で初の事例となる。「シーザーズ・パレス」など大手カジノの業務続行が危うくなる可能性もある。
(以下略)
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また労組は、カジノの自動化で仕事が奪われると警戒している。
 
MIT TECHNOLOGY REVIEW Japan 525配信記事↓
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「ロボットから仕事を守れ」、ラスベガスのカジノで大規模ストへ (https://www.technologyreview.jp/nl/robot-worries-could-cause-a-50000-worker-strike-in-las-vegas/ )
(中略)
なぜストライキなのか? もちろん、賃金のアップが目的だが、それだけではない。カジノ労働者らはロボットに仕事を奪われない保証も求めている。カリナリー労働組合のジオコンダ・アルゲリョ=クライン書記兼財務部長は「私たちは仕事を改善する改革は支持しますが、仕事を奪うだけの自動化には反対します」と話す。「私たちの仕事は人間味を失うことなく改革しなければなりません」。(以下略)
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しかしながら電子遊戯機械の発達により、今後のカジノの無人化は避けられない趨勢である。
 
当ブログでたびたびリポートしている国際カジノ業界見本市「G2E(Global Gaming Expo)ASIA」の出展傾向を見ると、10年前はスロットマシンや電子化ルーレット、バカラなどの電子機器と、従来のバカラ卓、ブラックジャック卓やトランプ、チップ等のゲーミング用具の比率は概ね半々であった。
 
イメージ 1
GPI社のバカラ卓、G2E ASIAにて筆者撮影)
 
ところがここ数年の出展メーカーと製品を見ると、電子機器7に対して従来型用具3程度にまで差が開いている。
 
イメージ 2

無人化ルーレット、G2EASIAにて筆者撮影)

 
また今年のG2E ASIAでは総合リゾート「ギャラクシー・マカオGalaxy Macau澳門銀河)」内のホテル「JW Marriott MACAU」に宿泊したが、1階にあるカジノフロアの構成が昨年と大変わりしていて驚いた。

イメージ 3
 
(ギャラクシー・マカオ、筆者撮影)
 
スロットマシンや電子化ルーレットなどの電子機器が概ね5割、従来の有人バカラ卓が4割、有人「大小」卓が1割程度と無人化が進んでいたのである。しかも有人「ブラックジャック」卓や「カリビアン・スタッド・ポーカー」卓が無くなっていた。
 
このようにカジノの自動化、無人化は着々と進みつつある。カジノ経営側にとっては人件費の削減に寄与するので大歓迎だろうが、それが集客にどの程度影響を与えるかは検証が不十分である。
 
最終的には、プレイする賭客がどう判断するかでカジノの自動化の範囲が決まって来るだろう。
 

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