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痛恨、博多祇園山笠の死亡事故

 

残念な事故が起きた。当ブログでも度々エントリーを出している福岡・博多の伝統祭礼博多祇園山笠最終日15日早朝、クライマックス「追い山」の最中に死亡事故が発生したのである。

 

事故の山笠は六番山笠・千代流(ちよながれ、博多区千代地区)のもので、死亡者もその山笠の舁き手である。

 

西日本新聞7月16日配信記事(限定)

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「あっちゃいけないこと」関係者絶句 博多山笠死亡事故、悲しみと衝撃広がる

(https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1107787/ )

新型コロナウイルス禍を乗り越えて4年ぶりの通常開催となった博多祇園山笠で、最終日の15日に起きた死亡事故。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録されている福岡市を代表する夏祭りで、事故防止に努めていた関係者らに悲しみと衝撃が広がった。(以下略)

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昨日のマスコミ各社の報道では「1トンの山笠に轢かれた」等の表現だったが、『博多祇園山笠』で実際に担ぎ走る「舁き山笠」は下部に車輪が付いていないので山笠そのものに「轢かれた」というのは間違い。

 

各流れの「舁き山笠」は博多総鎮守・櫛田神社の境内から出発した後、博多区祇園町交差点を左に半周して通り向かいの名刹東長寺』門前を通ることになっている。江戸時代に櫛田神社の管理を東長寺住職が執行していた故事から、「追い山」では東長寺住職が門前で各流れの「舁き山笠」を出迎え、一礼を受けるのが慣例となっているためである。

 

     (西日本新聞さんより寸借)

 

直線距離を駆けてスピードの乗った「舁き山笠」を上手く回転させるのはスリリングだが腕の見せ所でもある。今回の千代流の山笠はそこでバランスを崩してしまい、死亡者は山笠そのものの下敷きになったか、もしくは倒れた後に他の舁き手たちに「踏み潰された」かのどちらかであろう。

 

この『博多祇園山笠』、実は毎年けが人は結構出ているのだが、神事にケガするのは恥だという矜持を持っている舁き手が多いので自己申告しない人が大多数。そして私の記憶では昭和の時代はいざ知らず、たしか平成以降で死亡事故は無かった筈である。今回はコロナ禍のため4年ぶりの通常開催なので参加者みんなの体力や勘が鈍っていたのかも知れない。

 

だがしかし、これを機に出てくるであろう「危険だから見直せ」とか「安全優先」とか言い出す輩に耳を貸す必要は一切無い。

 

日本に蔓延し、コロナ禍で育まれた「安全、安心」教は突き詰めれば、事故が怖いから自動車や電車、飛行機はみんなダメということになる。

 

本件で伝統祭礼に対して「安全、安心」と言い出す輩の主張なんぞ全て無視して構わないのである。

 

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