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「舁き山笠」復活の博多祇園山笠

 

国指定重要無形民俗文化財に指定されている博多祇園山笠は仁治2(1241)年を起源とする、博多総鎮守・櫛田神社の伝統ある神事である。

 

博多祇園山笠公式HPより)

 

日程は毎年7月1日から15日までで、市内13か所に設置される豪華絢爛な「飾り山笠(やま)」と市内博多区の祭礼組織「流」(ながれ)の区域を駆け巡る「舁き山笠」に分かれている。

 

新型コロナ禍のため一昨年、昨年と、「舁き山笠」は延期のやむなしとなっていたが、今年は3年ぶりに復活することとなった。

 

8年前の当ブログエントリー、

< 今月の唄『博多っ子純情』 >

(https://tafu1008.hatenablog.com/entry/14120945 )

 

そこで述べたように博多祇園山笠の参加者の真剣度は他の祭りと異なり極めて高く、「流」組織における秩序と礼節は、現代日本の模範とも云えるハイレベルなものである。

 

何故秩序と礼節が保たれているかというと、「舁き山笠」に参加できる人間が「流」地区の住人、および他地域に移り住んでいても祭り時期に戻ってくる元住人や縁者に限定されている事に因る影響もあろう。

 

去る11日、東京・台東区にある鳥越神社の祭礼「鳥越まつり」に於いて呼び物の「千貫神輿」を担ぐ順番を巡って乱闘騒ぎが起こった。その不祥事発生の一因は神輿の担ぎ手不足のため本来地縁とは無関係な者も参加を認めた結果、それらが多すぎて祭りの統制が取れなくなったことにある。

 

神社の祭礼は決して観光用のものではない。地域共同体が維持しづらくなりつつある現代だからこそ基本に立ち返り、日本人が忘れつつある祭りへの情熱と秩序、そして礼節を脈々と受け継ぐよう参加者に求めるだけでなく、ビシッとした統制を図ることが運営側にも求められるのではないだろうか。

 

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