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「D-DAY」から70年~仏で記念式典

 
今年は「D-DAY」つまりノルマンディー上陸作戦の開始された194466日から70周年の節目に当たる。正式な作戦名は「Operation Overlordオーバーロード=大君主)」。第二次世界大戦の帰趨を決定付けた、世界戦史に残る大作戦であった。
 
イメージ 2
(米歴史雑誌の「D-DAY」特集号)
 
これを記念してフランス・ノルマンディーでは、仏主催の70周年記念式典が開催される。
 
時事通信311448配信記事↓
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「ノルマンディー作戦」70年=ロ大統領ら招き式典-仏
 【パリ時事】第2次世界大戦が終結に向かう大きな転換点となった「ノルマンディー上陸作戦」の開始から70年を迎える6月6日、作戦の舞台だったフランス北西部ノルマンディー地方で記念式典が開かれる。米国のオバマ、ロシアのプーチン両大統領のほか、先のウクライナ大統領選で勝利したポロシェンコ氏らが参加する予定で、大戦に関わった約20カ国の元首が平和への誓いを新たにする。
 主催者のオランド仏大統領は「平和への努力を出席各国と共有したい」との考えを示しており、式典を通じてウクライナ情勢の緊張緩和に向けた糸口をつかめるかも焦点だ。オランド氏は式典に合わせてプーチン氏と会談する予定で、ロシアへの制裁発動後、先進7カ国(G7)首脳がプーチン氏と面会する初の機会となる。ポロシェンコ、プーチン両氏の会談が実現する可能性もある。(以上引用)
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またイギリスからは、当時を知るエリザベス女王と夫君のフィリップ殿下が出席される由。
 
時事通信232221配信記事↓
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英女王、6月訪仏=ノルマンディー作戦70年
 【ロンドンAFP=時事】英王室は3日、エリザベス女王(87)が6月5日から3日間の日程でフランスを公式訪問すると発表した。第2次世界大戦で米英仏などの連合軍がドイツを破るきっかけとなった「ノルマンディー上陸作戦」の70周年記念式典に出席するためで、夫のフィリップ殿下(92)も同行する。
 式典は連合軍が上陸した仏北部ノルマンディーの海岸で、作戦開始日となった6月6日に行われる。女王夫妻はその後、パリに入り、フランスのオランド大統領と面会する予定。(以上引用)
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問題があるとすれば5/31記事にある「~大戦に関わった約20カ国の元首」の参加で、中国からは習近平がドヤ顔で参加し、
「中国の主権を侵害する日本安倍政権の“釣魚島”への侵略行為に対し、強烈な不満を表明する」
云々と恥知らずな表明を行うのが目に見えるようである。
 
そもそも当時の中国は「中華民国」。出席するとすれば台湾に割拠する「中華民国」政府代表が正統な出席者なのであって、当時中華民国内で日本軍と真正面から戦わず対国民党切り崩し工作に血道を上げていた中国共産党が、ノルマンディーにのこのこ来られる筋合いは無いのである。
 
ついでに云うと、当時ソ連邦の一部だったウクライナから大統領が来たとしたら、面白い展開になる筈だ。
 
ウクライナ現政権の与党は西側政府が最も嫌う筈の「ネオナチ」。しかも1944年当時、多くの反共ウクライナ民族主義者たちがドイツ軍に参加してソ連と戦うことを希望し、ナチス武装親衛隊(SS)のウクライナ人部隊・第14SS武装擲弾兵師団「ガリツェン」として東部戦線でソ連軍と戦った。
 
1945510日に「ガリツェン」師団は米英軍に降伏したが、当時東部戦線に所属したドイツ軍部隊やソ連邦地域出身のドイツ軍参加者がソ連軍に引き渡される中、「ガリツェン」師団将兵は自らを反共主義ポーランド国籍ウクライナ人だと主張し、なんとその言い分が通ってソ連軍への引き渡しを免れた。そして多くの将兵がイギリスやカナダに移住できたのである。
 
おまけに一部ウクライナ人はドイツ国防軍の「東方大隊(東欧、ソ連邦内の諸民族から成る)」に所属して、ノルマンディーで西側連合軍と戦っているのだから、ウクライナ政府代表が戦勝国側として記念式典に参加となると、これはもうナンセンスの極致であろう。
 
もっとも式典自体は追悼と顕彰を主体として、淡々と行われるに違いない。当時作戦に参加した将兵も軒並み90歳代であるから、当事者が参加する節目の記念式典としては最後のものになるであろう。一歴史ファンとして、式典の恙ない進行を願わずにはいられない。
 
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