香港デモ隊に潜入の成りすましか、立法会ビル襲撃事件

（香港立法会議会ビル。17日、筆者撮影）

日本でも例えば、在特会のデモ内に変なのが紛れ込んで「いい韓国人も悪い韓国人もみんなころせ」などと無意味な挑発プラカードを掲げていたり、サッカー場で「ジャパニーズオンリー」という意味不明の横断幕を掲げていたのがいたりする。

在特会に対抗する「しばき隊」やら「男組」やら、有田や安田らは、ネット上での一部反対者の特定には熱心だが、何故か上記の連中の素性を調べようとしない。おそらく「成りすまし」工作員だからか？

同様に昨日、香港立法会議会ビルのガラスを破壊した“デモ隊メンバー”も、急進民主派団体『熱血公民』（英語名：Civic Passion ）の“支持者”である疑いがあると報じられているが、「成りすまし」工作員の可能性がある。

香港・蘋果日報11月20日記事↓

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圍攻立會打爆玻璃 蒙面示威者破壞佔領運動

雨傘運動去到第53日，佔領者一直堅守的和平非暴力原則，昨凌晨因一班蒙面示威者以暴力衝擊立法會大樓而蒙污，他們謊稱立法會將審議「網絡23條」，煽動佔領者衝擊，更有懷疑是熱血公民支持者，帶頭以鐵馬撞穿大樓玻璃。泛民議員、和平佔中齊聲譴責暴力行為，直斥有人生事破壞佔領運動，令親痛仇快；建制派也乘勢將衝擊事件歸咎佔領運動，揚言要盡快清場及拘捕佔領人士。

據知昨日立法會行管會上，多名建制派議員又借今次事件，向立會主席曾鈺成施壓，有建制派議員更質問：「呢啲會開嚟做乜？點解仲唔清場？」更有建制派議員指，立法會至今未有發出禁制令清場，是由於法律顧問「無做嘢」，曾昨日見記者時強調，相信衝擊立法會人士與佔領者是不同的人。中大政治與行政學系高級講師蔡子強認為衝擊事件對雨傘運動造成重大打擊，斥衝擊者蒙面是不負責任，予政府口實收窄日後遊行集會的空間。

（以下略）

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立法会ビルの隣に香港政府總部があるのに、何故か立法会ビルへの破壊行動である。そもそも８月３１日の決定は北京の中共全人代常務委員会が行い、梁行政長官が習近平と会ってヘコヘコしているのだから、抗議突入するとしたら香港政府總部に行うのが筋。立法会ビルに突入したとしても、何の意味も無い。

（香港政府總部ビル。17日、筆者撮影）

そしてこう書くと在特会に失礼かも知れないが、急進民主派団体『熱血公民』は立法会議会に無議席ながら、黃洋達代表ら主だった幹部は議会の各委員会で意見陳述したり、民主派議員の討論会にも度々出席している団体。

その主張は香港ローカルの権利擁護と民権拡大を主とする。黃代表らとは過日、一時間近く会談したが、至って真摯な人々だった。特に黃さんは例えて云えば「幕末維新の志士」、土佐の中岡慎太郎か吉村寅太郎に近い雰囲気の人と見受けられた。

（『熱血公民』の機関紙「熱血時報」）

但し『熱血公民』の街宣アピールは在特会的な雰囲気もあり、「成りすまし」工作員が紛れ込みやすいのも確かであった。本件に関して、この数ヶ月鳴りを潜めていた「建制派（親中派）」の各政党が好機到来と見て一斉に活動を開始している所を見ても、この「利敵行為」を働いた“デモ隊メンバー”は先月民主派学生たちを襲撃した香港ヤクザと同様の連中ではないだろうか。

「中環（セントラル）占拠」活動は、あくまでも非暴力の抵抗運動である。それを、こんな中途半端な破壊行動で攪乱されたくはない。結果的に親中派と中共・習政権を利するだけだからである。