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パチ大手ユニバ社の臨時株主総会

去る2日のエントリーで記したとおりパチンコ・パチスロ大手

(株)ユニバーサルエンターテインメント東証STD、6425)

の臨時株主総会が19日(木)午前10時に開催された。

 

 

出席の株主さんは約60人、ここを解任・追放された創業者の岡田元会長本人もしくはその代理人が姿を現して株主代表訴訟の件などで「何か」をやらかす可能性が無いとは言えなかったが、姿を現さなかった。

 

議題は、

[第1号議案:岡田知裕氏(同社親会社役員)を取締役に選任する件]

たったひとつなのでさほど時間は費やさないだろうと思っていたが会社側の概況説明よりも株主からの真面目な質問が相次ぎ、案に相違して終わったのは11時10分。

 

主なものは

◎今後の業績見通しと配当について

 → 3ヶ年計画を発表云々と言っていたが中身に言及なし。

配当についても取り敢えず何か考えているらしい事はわかった。

 

◎辞任した富士本前社長に対する株主代表訴訟(株主1名)で東京高裁が取締役としての善管注意義務違反ないし忠実義務違反とし同氏が会社に対して賠償責任ありとした件で、同氏からのカネの回収状況について

 → 同氏が軽井沢の資産を売却した金が入った模様。

 

◎今後の株価対策について

 → これからIRを活用する云々。今頃かい(w)と呆れてしまった。

 

◎岡田知裕氏(元会長の息子)が(9年ぶりに)取締役となるが今後代表取締役に就任するのか?

 → 議長(徳田社長)の返答が何言っているのか意味不明だった。

 

◎富士本前社長の敗訴に至るまでの期間、監査役会は一体何をしていたのか?

 → (監査役)株主代表訴訟は私が監査役に就任した以前からの件なのでよく理解していなかった云々。更に検証のため第三者委員会を設けるとの事だが詳細は語らず。

 

最後に岡田知裕氏の取締役選任が議決され本人が立ち上がって一礼したが、意味不明だったのは選任後ではなく開会後と質疑応答中に岡田氏の取締役としての意気込みを何故か本人ではなく議長の徳田社長が代弁していたこと。

 

普通、新たに選任された取締役は本人が株主の前で最低でも「よろしくお願いします」くらいは挨拶するだろう。まして今回の臨時株主総会は元々富士本氏の社長解任~取締役辞職というネガティブな材料が中心だったのだから、取締役復帰に際して会社の信頼をどう回復してゆきたいかを自分の口で語るべきではなかったか?

 

そして驚いたのは総会終了後である。同社から新しいIRリリースが出された。

 

2024年9月19日

代表取締役の異動に関するお知らせ】

(https://ssl4.eir-parts.net/doc/6425/tdnet/2502768/00.pdf )

 

取締役に選任されたばかりの岡田氏が、たった数時間で「代表取締役社長に就任」だと。

 

はじめからそのつもりならば、何故午前中の臨時株主総会で正々堂々と表明しないのか?

 

株主の会社に対する不信感を「打ち消す」のではなく「逆に煽る」ことを平然と出来るとは…もはや呆れを通り越して「これがこの会社の“芸風”か」と納得するしかなさそうだ。

 

ま、新社長就任ということでマーケットはポジティブ方向に解釈し、上げ相場演出もあるだろう。但し過剰な期待は禁物である。

 

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